介護付有料老人ホーム ハッピー南久米では、平成23年2月1日より24時間の個別介護計画に基づく、24時間個別介護記録を導入しました。


ご利用者の個別ケアを実践するために、まず昨年秋から、24時間の時間軸に沿って、日常生活アセスメントを行い、ご利用者の生活パターン、生活リズムに合わせた24時間個別介護計画をご利用者全員作成しました。


そして、それを確実に実行に移すために、個別介護計画のケア内容を介護記録にリンクさせました。

これによって、介護計画(ケアプラン)が日々の生活と直結することになり、昔の画一的なケア、集団ケア、一斉介護から一歩脱却できるものと期待しています。


むろん、せっかくの取組みも形骸化しないよう、ご利用者の状態の変化に応じた計画と記録の見直しも必要です。

介護計画とは1度作ったら、長期間そのまま変えずにいるものではなく、日々変わる心身の状況に合わせて、随時変えていくものです。

ですから、ご利用者の変化を見逃さない観察がとても重要になって来ます。


そこで私たち介護職員にとって最も重要なスキルは、物事を具体的に捉える力と言ってもいいでしょう。

具体的に捉えなければ、観察と言っても、漠然とした印象だけに終わってしまいます。


たとえば「ご飯がおいしくない」という訴えがあった時、それをそのまま記録したのでは意味はありません。

ご飯と言っても、それは主食なのか、おかずのことなのか。おかずであれば、それは味付けが良くなかったのか、メニューが嫌いだったのか。味付けであれば、甘い、辛い、しょっぱい、濃い、薄い等、具体的に把握しなければ、改善の糸口が見つかりません。


きめ細やかなケアを目指そうとすれば、個別介護計画に取り組むことは自然で必然でもあります。

前向きに取り組んでくれる南久米の介護・看護職員を私は誇りに思っています。