阪神大震災の被災者らが暮らす兵庫県内の公営住宅(復興住宅)で、一人暮らしの孤独死が2010年の1年間で51人に上ったことが分かった。兵庫県警の検視結果から共同通信がまとめた。

08年の46人に次いで少なかった。仮設住宅が解消した00年以降の孤独死は計681人になった。

 51人の内訳は男性が26人で、女性が25人。60代以上が44人を占めた。最高齢は病死した芦屋市の女性(93)だった。死因は病死が43人で、食べ物をのどにつまらせた窒息死などの事故死が4人、自殺が4人だった。

 発見したのは復興住宅の管理人やホームヘルパーなどが23人で最も多く、家族18人、隣人・知人6人などが続いた。