彼が食道ステントを留置してからおよそ2週間が経過したのですが、その間、ステントの違和感や発熱、そして背部痛や胸痛といった症状が出ておりました。

ただ、体力回復のためにと、少しずつ喉ごしが良い物を口から摂るようにし始めておりました。

 

そして、27日に血液検査とCT検査をして、肺炎の状況確認により次のオプジーボ+ヤーボイの免疫療法に進めるか否かの診断をしていただく予定となっていたのですが、その前日よりあまりの背部痛に耐えられず一睡も出来なかったことから、27日の検査時に、受付に行き痛み止めを今よりも強い物を処方していただきたい旨の相談をいたしました。

そうしたところ、痛みは辛いでしょうとのことで、本来は翌日に検査結果のための診察予約が入っていたのですが、急遽27日にも先生に診察していただくことになりました。

 

先生にお会いして、背部痛が酷く眠れないことを伝えたところ、今より強い薬を処方するために緩和ケアセンターに今から予約を入れるので、そちらで処方してもらうように、とのことでした。

 

そこで、早速、初めて緩和ケアセンターに薬の処方をしていただきに向かったのですが、彼は、大学病院に通院し始めた頃に、このセンターは終末期を迎えた患者さんが行く場所で自分とは関係ないと場所を思っていたとのことで、まさか自分がこんなに早くにここの扉を開けることになるとは・・・ととても悲しみ、そして背部痛が余りにも酷い上昨夜一睡もしていないという最悪の状態でものすごく機嫌が悪くなっておりました。。

緩和ケアは今は治療の初期から取り入れるようになっているようだよ、と伝えても聞く耳もたずといった状況でした。

そして、初めて緩和ケアの先生と面談をしたのですが、当日に撮ったCT画像を確認してくださっており、そこから、肺炎が酷くなっていることを見つけて下さいました。

そして、この画像からははっきりとはわからないけれども、もしかしたら気管支瘻が出来ているかもしれない、とのことでした。

この肺炎の治療をどうするかは、再度、現在の主治医の食道外科の先生に確認をしなくてはならない、とのことで、もう一度主治医の先生のもとへ行くことになりました。

 

この段階で彼の疲れもマックスになっており、歩くのもままならない状態だったのですが、どうにかこうにか主治医の先生のもとへ戻りお話を伺いました。

先生曰く、

CT検査結果を確認すると、以前からある肺炎は縮小傾向にあるものの新しい肺炎が出来ている。

もしかしたら、食道から小さい穴のようなものが出来ていてそこから唾液や食事が漏れて肺炎を引き起こしている可能性がある。

肺炎を完治させることは難しいかもしれない。

肺炎治療のための入院を勧めるが、入院しない場合は薬の処方で自宅療法をしてもらう。

予定している帰省はリスクとの隣り合わせのため快諾は出来ないが、正直言って最後になるかもしれないから、個人的には行かせてあげたい。

ということでした。

彼は大の入院嫌いのため、すぐその場で入院治療をすると判断は出来ないとのことで、翌日の診察時に今後の治療方針を決めるということで、強い鎮痛剤をいただくために再度緩和ケアに戻りました。

 

緩和ケアの先生には、肺炎は入院しかないと説明され、さらに今コロナに罹ったら肺炎を2個持つことになり即死亡するとの説明も受けました。

帰省のことも話しをしたところ、キャンセルするべきだと言われました。

私は先生がおっしゃることは間違いはない、と思いましたが、彼がどう受け止めるのか・・・と考えながら、新たにモルヒネとジクトルテープを処方してもらい、今までのカロナールとトラマールも併せて服用することになりました。

肺炎なのに熱が下がっているのはカロナールを毎回飲んでいるお陰とのことでした。

ロキソニンを少し過剰に摂っていたのですがそれは即辞めるように言われました。

 

そして翌日、彼の判断は、

入院はしないで自宅療養。

帰省も諦めないで決行するが、併せて予約をしていたキャンプ場等はキャンセルしてまっすぐ帰ってくる。

ということでした。

 

主治医の先生は、それならば、いくつかの約束事がありますとのことで、

自宅療養中は口からは絶飲絶食で胃ろうからのみ。

帰省前までに体調が思わしくなくなった場合は帰省は即中止。

万が一帰省中に体調を崩した場合のために現在の彼の症状等を記載したお手紙を準備したので、持参して帰省するように。

というお話でした。

 

また、現在の彼の状態は、

放射線治療にてがんは縮小したものの遺残が見られる。

血液検査の炎症数値が悪い→肺炎の悪化が考えられる。

貧血状態→もしかしたらステントを入れた場所と大動脈がものすごく接近しているため少しずつ漏れている可能性もある。

今は漏れていないとしても突然大動脈破裂で吐血し倒れる可能性がある。

気管支瘻が出来ている可能性があり、肺炎を治すことが出来ないかもしれない。

肺炎が完治しない場合は次の免疫療法は出来ない。

背部痛はがんによるものと併せて肺炎によるものと思われる。

ということでした。

そしてそれでも帰省をするということは、かなりのリスクを伴ってのことだということを十分理解して欲しいとのことでした。

 

また、ここ数日前より、咳や痰がもの凄く臭うようになっており、その理由は何かと確認したところ、放射線により壊死した細胞の臭いとのことで、処置方法はないとのことでした。

ただ、大動脈破裂の話しを伺った後だったため、もしかしたら、そこから漏れてきている臭いなのではないか、と私は不安になっております。

 

貧血が酷い状態とのことで、急遽輸血をしてもらいました。

 

また帰省時に、せっかくなのでセカンドオピニオンを受けたいと考え、主治医の先生に紹介状をお願いしました。

ただその際、先生にはもうその段階ではないとは思う、と言われてしまいましたが、諦めずに行きたいと思います。

 

帰省は私は正直何かあったらどうしようと不安でいっぱいですが、彼が本当に最後かもしれないから、とのことなので、何事もないように願いながら慎重に出掛けたいと思います。

 

彼も私も辛い現実を突きつけられ2日間落ち込んでおりましたが、気力を失ってはいけないと前を向くことにしました。

 

いつもよくわからない下手な文章の上、今日は特にわけわからない文章になりましたが、現況でした。