昨日、食道がんの彼、食道ステントを無事留置いたしました!!

 

私も手術を行うレントゲン室の前で待っていたのですが、入室してからちょうど1時間で終えて、彼は車椅子に乗せられ出てきました。

ステントを入れた部分に痛みがあるようで、胸を押さえてしかめ面で出てまいりました。

術前より声は出なかったのですが、術後は全く声も出せなくなっておりました。

痛みが強いようでしたので、強めの痛み止めを処方してくださるということを確認し私は彼を見送りました。

後から思ったのですが、痛みは、ステントを入れたことによる痛みではなく、今回、遺伝子パネル検査をしてもらうべく組織を採取していただくことにしていたため、組織採取の際の痛みだったのではないかと思いました。

なぜなら、今日は痛みはほぼ無しと言っており、ステントは約48時間かけて広がりますので、ステントで痛みがあるのであれば、今も痛んでいるのでは、と考えたからです。

 

さて、私はそのステント術後、病院内のソファーに座り無事手術が済んだことを彼のご家族にメールで知らせていたところ、たまたま外科の先生にお会いし、ステントがきちんと留置出来たことをお知らせ下さいました。

先生の口から直接、安全に処置出来たことを伺うことができてとても安心して帰路につくことが出来ました。

 

ただ、彼は病室に戻ってから痛みが酷いところ、中々痛み止めが届けられずどんどん不機嫌になり、そこにきて、看護師さんとの書類のやりとりで上手くいかなかったようで、不満爆発!

仕事がきちんとなっていない的なことを、看護師さんに伝えたようなのです。

そうしたところ、今日になって、先生が彼の様子を見に来て下さった際に、看護師さんにもう少し優しくして下さいというようなお話があったようですあせる

彼は自分は間違えたことは言っていないと、またまたもの凄く機嫌悪くなってしまい、入院生活の我慢の限界を迎えてしまいました。

私くらいの歳を重ねたベテランになれば強い口調で言われても受け流せるけれど、看護師さんも一人の女の子なんだから優しくしてあげようよと言おうものなら、男女平等はどうした、といった感じで焼け石に水でした。

彼の心の内は、今までがんを治すことを目標にしてきたところ、ステントを入れたことにより延命治療への切り替えになったことが具体化され、その事実の受け入れが出来ているようで出来ていなかったためイライラが増幅してしまったのだと思います。。

 

 

そんな中、本日急遽、次の担当科の腫瘍内科の先生とのオリエンテーションが入ったため、私も午後から同席して今後の治療方針等のお話を伺ってまいりました。

機嫌が悪いのはもう私は慣れておりますので、そんなことを気にしている場合ではなく、せっかく腫瘍内科の先生とお話が出来るのだから、一応抗がん剤等のことを調べて面談させていただきました。

 

初めてお会いした腫瘍内科の先生もとても優しく丁寧な説明をしてくださる先生で、彼も私も大変安心感を得ることが出来ました。

今後は、

・治すための治療から病気を抑え延命するということにシフトチェンジすることになる。

・まずは今の誤嚥性肺炎を治すことが先決で、7/27にCT検査をし、肺炎が回復していれば治療開始。

・治療内容は、オプジーボ+ヤーボイの併用治療を外来にて。(副作用は強めに出て、奏功率は30%)

・パクリキタセルは最初に治療したときに投与したドセタキセルを同じタキサン製剤で名前は違えど内容はほぼ同じで、以前奏功しなかったことから、これをファーストラインには上げない。ただし、オプジーボ+ヤーボイが効かなくなった場合には再検討することもある。

・遺伝子パネル検査は今回保険適用になる。適用の治療方法が見つかるのは10%程度。

・遺伝子パネル検査結果が出るまで1ヶ月から2ヶ月程度かかるため、最初にオプジーボ+ヤーボイの治療を行い、検査結果より本人に合う治療法がみつかればそちらに変更可能。

・ただし、食道がんは遺伝子パネル検査で合う治療法が少ないのが現状で、見つかったとしても結局オプジーボであったというケースもなくはない。

・声が現在ほとんど出ていないのはもしかしたらがんが広がっている可能性はあるが、今後解消することもある。

 

以上が本日の面談内容でした。

 

彼は、とりあえず仙台で治療を続けることを選択し、今後この腫瘍内科でお世話になることを決めました。

 

7/27の肺炎治療の検査結果がよければ、早速8月頭にも治療が開始可能と仰っていただいたのですが、実は、彼はずーーっと前から8月に彼の実家である札幌に私を連れて車とともにフェリーで行くことを計画しており、それを目標に治療を進めてきたので、旅行を取るか、早々の治療を取るかで悩みました。

そこで、外科の先生と腫瘍内科の先生ににこの無治療の期間が8月初旬と8月末ではだいぶ変わってくるか確認したところ、転移がないので問題はないでしょうとのことで、旅行するという目標を失わずに済みました!!

ただし、7/27の肺炎検査結果で症状が落ち着いていなければ旅行は中止という条件付きになりました。

 

そしてなんと、ステント術から明日で3日なのですが、明日の朝と昼に流動食を試してみて問題なければ退院の許可が出ました。

今日も、たまたま私が帰るときに外科の先生にお会いしたので、退院させて大丈夫でしょうか、とお聞きしたところ、ステントは問題なく入りましたし、あとは昨日看護師さんと衝突が...という話しをされ、もうひたすら謝りましたあせるあせるあせる

とにかく、長い入院生活でかなりストレスが溜まっているようなので、と仰ってくださいましたが、看護師さんの手前これ以上長いこと彼を入院させてもいられなくなったというのもあると思います汗

 

いずれにしても、彼は明日退院出来ること、体調次第で旅行が出来ることで元気を取り戻した様子です。