- マグロ船で学んだ人生哲学 -ボクの生き方を変えた漁師たちとの一問一答集 (講談社BIZ)/齊藤 正明
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12/1のOBSラジオ「朝感ラジオ」の「小島健一の東京からおはようございま
す!」のコーナーでご紹介したことを書きます。
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「カラッとした精神で働く」ということについて今日はお話します。
今年の7月に発行された「マグロ船で学んだ人生哲学」
という本があるのですが、みなさんご存知でしょうか?
実はこの本、大分県のマグロ漁船が舞台になっていまして、
そこで繰り広げられる漁師さんの言葉が実に示唆に富んでいて面白かったので、
ちょっとご紹介しようと思います。
最近は大分県が舞台の映画などが結構話題になることが多かったですが、
本でそういうものが出ているんです。
これは、民間企業の研究所で働く著者の齊藤さんが、
マグロの鮮度を保つ鮮度保持剤を開発するという目的で、
理不尽な上司からマグロ船に乗り込むよう指示されて、
43日間、海の上での生活することになる、
というところからスタートするんです。
パチンコ好きな漁師さん、夜の町が好きな漁師さんなど出てきて、
その齊藤さんがマッチョでいかつい漁師さんに質問すると、
シンプルな金言が大分弁で飛び出すんです(笑)。
たとえば、「人生が予定通りにいきません!」と齊藤さんが愚痴ると
「予定するからはずれるんじゃ。予定しなきゃハズれめーが!」とか、
「誰も僕に興味を持ってくれません・・・」という質問には、
「おまえに興味のあるやつなどおらん!」とか(笑)。
本当にシンプルなんです。
その中でも「どうしたら会話が続くんですか?」
という質問を齊藤さんがするんです。
いわゆる草食系男子で船酔いばかりしている齊藤さんからの質問に
漁師さんは「連想ゲームをするんよ」と答えます。
「今日はあちいなー」「ああ、あちいなー」で応じたら会話が進まない。
「今日はあちいなー」「あちいとアイスが食べたくなるなー」
「アイスは好きなんか?」「夏は毎日食べよる」
「腹壊すじゃろ?」「体が頑丈やけんなんちゅうこたねえわー」、
というような感じで連想ゲームをするんですね。
雑談が苦手、という若い人が増えているという話を聞いたことがありますが、
これはそういうことと関係がありそうです。
そして、ほんの少しのことでも頭を抱えて悩むことが多い現代ですが、
私はこの本を読んで現代は「知覚過敏社会」だと気づきました。
そんなくよくよ考えても仕方ねえ。人生をもっと楽しもうぜ!
というメッセージがビシバシ響いてきます。
狭い船の中だからこそ、人間関係が壊れると漁にも影響します。
ジメッとせずにカラッとした精神で働く漁師さんの知恵がてんこ盛りですので、
もしご興味があれば大分にも関係ありますので、
手にとってみると良いと思います。
*一部、本の内容を改変して書いております。
小島健一