「社会人基礎力」の普及・促進に取り組む「社基塾」ブログ。 -2ページ目

「社会人基礎力」の普及・促進に取り組む「社基塾」ブログ。

「社会人基礎力」は、経済産業省が提唱している「3つの能力/12の能力要素」から構成されています。「自ら考え、自ら行動し、チームに貢献する自立型人材」への近道です。

自立型人材育成の「社基塾」塾長、古木です。

 今回は雪の新潟からの投稿ですが、先週は仕事始めとして沖縄に行ってきました。

 本音は「せっかく沖縄まで来たんだから、ゆっくり観光したい!」ってところですが、翌日には都内の研修が控えていただめ、研修終了後には残念ながら那覇空港への直行とあいなりました。

 しかし前日早めに移動し、半日だけレンタカーで本島南部をドライブしてきました。
「首里城」や「国際通り」は前回行っていましたので、今回は「沖縄平和祈念堂」「ひめゆりの塔」と戦争関連施設を見て回ってきました。広島や長崎を訪れた時と同様に、あまりの悲惨さに息苦しさを覚えました。現在の日本に生まれたことに感謝するとともに、今後もこの平和が続くことを祈らずにはいられませんでした。
 




 さて今回は、前回に引き続き、昨年12月から義務化された「ストレスチェック制度」について見ていきたいと思います。

 この制度の中心となるのが「職業性ストレス簡易調査票」です。この調査票を正しく理解し対応していくことが求められます。

 これは、57の質問に答えるだけでストレス度合いを診断するという「すぐれもの」で、有識者による評価もよいようです。

この「職業性ストレス簡易調査票」について「2つの傾向と対策」として読み解いていきたいと思います。


【傾向と対策 その1】
 57項目は、実はストレスの「原因」と「結果」から構成されています。

 職場の現状を知るのであれば原因と結果とも同様な取扱いでよいのですが、対策を考えるのであれば「原因」のみに注目すべきです。“原因さえ解決すれば結果は後からついてくる”です。

 項目は、次のように分類できます。

≪原因≫
ストレスの原因(職場・仕事の質・仕事の量・仕事に対するコントロール度)
周囲のサポート(職場の上司・同僚・家族)

≪結果≫
心身の自覚症状(心理・身体・行動)
満足度(仕事・家庭生活)

 対策は「原因の除去」なわけですから「ストレスの原因」や「周囲のサポート」ができていない原因を分析して、それを除去する対策へとつなげることが、同制度の克服、「働きやすい職場」の実現となるわけです。

 ここでは「考え抜く力」(特に課題発見力)による「課題解決」「チームで働く力」(特に傾聴力/柔軟性/情況把握力)による「職場コミュニケーション」が効果を発揮します。


【傾向と対策 その2】
 NIOH(米国立労働安全衛生研究所)による「職業性ストレスモデル」と調査票を照合しますと「個人的要因」(捉え方/自己評価など)の項目が完全に抜け落ちていることに気がつきます。同じ環境下でも、ストレスを感じる人もいれば、それを成長の機会と捉える人もいるよう「個人的要因」もストレスの大きな原因となっています。

 では、なぜ抜けてしまっているのでしょうか。これは私見ですが、今回の制度は「職場環境の改善」を目標としたものであるため敢えてそれ以外の要因を外しているのではないでしょうか。

 ということは、たとえ調査票になくとも本格的なストレス対応を講じるためには、この「個人的要因」への対策も見落とせません。

 ここでは「前に踏み出す力」(特に主体性/ストレスコントロール力)による「モチベーションUP」が効果を発揮します。


 最近いくつかの企業にヒアリングをさせていただいておりますが、調査の実施時期については決算・組織変更・人事異動が一段落した6~7月、期限である11月30日前の9~10月に実施を予定している企業が多いようです。

 せっかく全社的な調査をするのであれば、調査実施までの上流工程への対応や単なる現状把握に終わらせるのではなく、職場環境の改善、社員の能力強化(課題解決力・職場コミュニケーション・モチベーションUP)へとつなげていただきたいと思います。また、実施後に結果をふまえて対策を実施するのもよいですが、できれば初回の調査実施前に対策を実施し、よい調査結果を引き出したいとところです。

 私たちは、そのためのサポートを目指していきます。


 長いお時間おつきあいいただき、誠にありがとうございました。
 少しでも、みなさんの「人材育成」のヒントになれば幸いです。



自立型人材育成の「社基塾」塾長、古木です。

 先週、今年の研修登壇の仕事は終了いたしました。
受講されたみなさま、1年間、いろいろお世話になりました。
今後もぜひ、テキストの復習と職場での実践を通して、お役立てください。

 今年の仕事納めは青森県でした。新年の仕事始めは、沖縄県です。相変わらず全国を飛びまわっています。いつかどこかで、また新たな出会いを楽しみにしています。


 さて、今回は先日登壇したセミナーの報告をさせていただきます。

 このセミナーは、12月から義務化された「ストレスチェック制度」への対応セミナーでした。

しかし、単に当制度の案内や対応方法を説明する内容ではありません。「高ストレス者を出さないための仕組みづくり」という内容です。


 まずは「ストレス制度」について、再確認しておきましょう。

1.導入の背景・経緯

(1)仕事や職業生活に関して強い不安、悩み又はストレスを感じている労働者が5割を超える状況。

(2)仕事による強いストレスが原因で精神障害を発病し、労災認定される労働者が増加傾向

(3)平成27年12月1日「労働安全衛生法の一部を改正する法律」施行。

~厚生労働省「労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル」より~


2.制度概要

(1)常時使用する労働者に対して、ストレスチェックを実施することが事業者の義務。
(従業員50人未満の事業場は、当分の間努力義務)

(2)実施頻度は1年ごとに1回、労働基準監督署へ報告。

(3)調査票は、仕事のストレス要因、心身のストレス反応、周囲のサポートから構成。

(4)高ストレス者と評価され、本人から申出があれば、医師による面接指導を義務づけ。


3.参考サイト

「5分でできる職場のストレスセルフチェック」
http://kokoro.mhlw.go.jp/check/

「ストレスチェック制度 簡単!導入マニュアル」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150709-1.pdf#search='%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF+%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%9C%81'

「労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150507-1.pdf#search='%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF+%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%9C%81'


 今回実施したセミナーの内容は、検査に使用される調査票の項目ごとへの対策ストレス発生の仕組みにもとづいた対策についての講義と演習でした。

 国が推奨する「職業性ストレス簡易調査票」57項目から構成されています。主な質問項目は、次の通りです。

(1)ストレスの原因に関する質問項目
(2)ストレスによる心身の自覚症状に関する項目
(3)労働者に対する周囲のサポートに関する項目

 また、ストレス発生の仕組みについては、NIOSH(米国立労働安全衛生研究所)による「職業性ストレスモデル」をもとにしました。主な項目は、次の通りです。

(1)仕事のストレス要因(職場の人間関係・仕事の質・仕事の量)
(2)仕事以外のストレス要因(家庭問題・経済的問題)
(3)個人的要因(年齢・性別・性格・捉え方)
(4)周囲のサポート(上司・同僚・家族)
(5)心身のストレス反応(心理的反応・生理的反応・行動化)
(6)疾病(心身の障害)


 このストレスチェック制度に対する有効な手段は、実は10年前に提唱されていたのです。それこそが「社会人基礎力」なのです。

「職業性ストレス簡易調査票」各項目への対策の極意は、次の通りです。

(1)「ストレスの原因」へは「考え抜く力」による課題解決力

(2)「個人的要因」へは「前に踏み出す力」によるモチベーションアップ

(3)「周囲のサポート」へは「チームで働く力」による職場コミュニケーション


 このように「社会人基礎力」(3つの能力)により、ストレスチェック制度をクリアできるのです。


 ストレスチェック制度を単に「行政からの締め付け」と捉えず「社会人基礎力」を強化する絶好な機会と捉えられるかが重大なポイントとなります。

 先日伺った組織でも、メンタル不調者の問題が出ていました。課にひとりずつくらいいるとのことで、想像以上の実態に愕然としました。

 仕事量が増え、質的にも複雑・高度化し、一方で社員は増えないどころか削減の可能性さえあり、またベテランが職場を去り新人が入ってくる昨今、的確な対応を取らなければ組織は大きな痛手を被ることになりかねません。社員モチベーションの低下、離職率の高まり、進まない優秀な人材確保・・・。

 来年度は「ストレスチェック制度(厚生労働省) by 社会人基礎力(経済産業省)」をひとつのテーマとして取り組んでいきたいと思います。


 長いお時間おつきあいいただき、誠にありがとうございました。
 少しでも、みなさんの「人材育成」のヒントになれば幸いです。
自立型人材育成の「社基塾」塾長、古木です。

 先週の土曜日11月28日(土)、新宿にて社基塾セミナーを実施いたしました。
「モチベーション(前に踏み出す力)育成/強化セミナー」として
①主体性 ②働きかけ力 ③実行力 という3つの能力要素について、講義+演習に取り組みました。少人数でしたので、みっちりできました。

 受講いただきました方、どうもお疲れさまでした。
今後、アフターフォローシートシート添削により、確実に習得していきましょう。
※社基塾セミナーは、フロントエンド(低額商品)やバックエンド(高額商品)はありません。このセミナーで、すべてをお伝えしています。


 次回は、12月19日(土)に新宿にて「職場の課題解決力(考え抜く力)強化セミナー」を実施いたします。
詳細は下記サイトをご覧ください。みなさんの積極的なご参加をお待ちしております。

【社基塾セミナー】

職場の課題解決力(考え抜く力)育成/強化セミナー」
~課題発見力・計画力・創造力~

 http://shakijuku.main.jp/

■お問い合わせ/お申込み
 http://shakijuku.main.jp/#mail


 また、12月7日(月)に「企業研究会」が開催する会員研究会に登壇いたします。

“12月1日から義務化「ストレスチェック/面接指導」のよりよい活用方法 ~「職場環境改善」の極意「3つの能力、12の能力要素」強化法”
として、社会人基礎力強化による「ストレスチェック制度」対応セミナーです。

ご都合のつく方は、ぜひ下記サイトをご確認ください。

【企業研究会 会員研究会】

 https://www.bri.or.jp/seminar/40509


 さて、今回は「考え抜く力」から「創造力」を見ていきます。
  
 はじめに「創造力」の内容、例、着眼点について、再確認してみましょう。

【内容】(経済産業省「中間報告」より)
 新しい価値を生み出す力

【基本姿勢】(経済産業省「中間報告」より)
 既存の発想にとらわれず、課題に対して新しい解決手法を考える。


【着眼点】(「社基塾」作成) ※一部更新いたしました。
①発想法/フレームワーク
発想法(ブレーンストーミング、発散と収束など)やフレームワーク(ロジックツリー、特性要因図など)を活用して、新しい解決方法を模索している。

②考え抜く姿勢
課題への対策のことを常に頭の片隅におき、日常のすき間時間を活用して、繰り返し繰り返し考え続けている。


 ここでひとつ、お伝えしておきたいことがあります。
それは「創造力」は生まれ持った資質ではなく、だれでも身につけることができるスキルだということです。

 アイデア・発想を出すことが苦手いう方は多いのですが、そのような方こそ是非、スキルの強化を図っていただきたいと思います。

「わかる」から「できる」へと進化させる具体的なワーク内容として、次のようになります。


【ワーク①】 プロに学べ
 ブレーンストーミングやフレームワークを使った演習もやりますが、ここでは「プロに学べ」というミニワークをご紹介してみたいと思います。

 多分、多くの方々は「アイデア・発想」のプロではないと思います。

 しかし、意識してまわりを見渡すと、プロの作品を目にすることができます。身近なところでは、コンビニなどは「アイデア・発想」の宝庫です。新商品、ネーミング、他コンビニとの差別化の工夫などなど。

 例えば、500円の「本格派イチゴジャム」はスーパーのジャム売り場では、なかなか売れません。お客は100~200円の安いジャムを選んでいきます。あるとき売り場を変えたところ、突然売れ始めました。さあ、どこで販売したのでしょうか。みなさんが店員だったら、どこで販売しますか。

 突然売れだしたのは、果物売り場のイチゴの横に置いてからでした。ジャム売り場では高いと敬遠されていた「本格派イチゴジャム」ですが、生のイチゴとの比較では、それほど高いと感じません。また、生イチゴが欲しいけど日持ちしないなあと迷っていたお客さんが日持ちする「本格派ジャム」を買っていくようになったのです。「なるほど!」ですね。

 そんな日ごろ目にした耳にした「なるほど!」というアイデアを出し合うことによって、今までは何気なく見ていた風景が「創造力」を鍛える道場へと早変わりするんです。最近みなさんが目にした耳にした「なるほど!」は、何ですか。


【ワーク②】 考え抜く習慣
 どんな天才にとっても「繰り返し考えること」が大切です。よく天才はトンチンカンな受け答えをすることがありますが、きっと何かを考え続けていたのでしょう。もしかすると、この「考え抜く」ということをしていたから天才と呼ばれる才能を発揮できたのかも知れませんね。

 限られたセミナー時間の中でこの体験を実践するのは難しいので、多くの場合はやり方だけお伝えして、後は各自に実践していただいています。2日間のセミナーの場合には1日目にお伝えして、夜間に考え抜いていただき、2日目に感想を述べ合う時もあります。午前中にお伝えして、お昼休みに考え抜いていただき、夕方に感想を述べ合うこともあります。

 私も最近は慣れてきたので、3つくらいのテーマを常に頭の片隅において「考え抜く」ようにしています。

 数分程度の短い時間用、30分くらいの中くらいの時間用、1時間以上の長い時間用などです。通勤途中、昼休み、帰宅途中、入浴中、布団の中など、場面と気分によって「取り出して考えてまたしまっておく」を繰り返しています。そうすると、机に向かって考えるより、よいアイデアが浮かぶ、考えがまとまるから不思議です。

 昔、中国の政治家・学者欧陽修が「帰田録」に書いた言葉で、考えることに適した場所として三上という言葉がありました。三上とは、馬上(今では電車の中)・枕上厠上(トイレ)のことです。
何か通じるものを感じませんか。

 先日のセミナーでこの「考え抜く習慣」をご紹介したところ「すき間時間まで考えていたら、ノイローゼになっちゃいますよ」という方がおられました。うんうん、そうだそうだ、なんてうなずいている方もおられるのではないでしょうか。しかし、ここに落とし穴があります。「考えるからノイローゼになる」ではなく「考えないからノイローゼになる」ですからね。

 マラソンを例にとってご説明しましょう。オリンピック出場を目指しているベテランランナーと素人ランナーがいるとします。42.195km走ったら、どちらが早いでしょうか、どちらがより疲れているでしょうか。

 ベテランランナーの方が早く、それでいて疲れていないのではないでしょうか。それは、なぜでしょうか。そうです、日ごろからトレーニングで鍛えているからなんです。脳も筋肉と同じです。日ごろから考えて鍛えている脳は、日ごろあまり考えていない脳よりノイローゼになりにくいんです。ぜひお試しあれ。


 さあ、いかがでしたか。

 やはり「わかる」から「できる」にするためには「実践」あるのみだと思います。ぜひセミナーにて、ご一緒に「社会人基礎力」の育成/強化に取り組んでいきましょう。


 長いお時間おつきあいいただき、誠にありがとうございました。
 少しでも、みなさんの「人材育成」のヒントになれば幸いです。