10年ほど前、前立腺がんに罹って、新たな発見もあった。
摘出手術前は、男性ホルモンの分泌を抑え、がんの進行を抑制するために薬物療法を受けた。すると、しばらく乳首に膨らみが出てきた。薬に女性ホルモンが入っていたみたい。60歳近くになって、女性化が進行して、笑えぬ事態になった。しかし、その後全摘出手術を受けて、女性化は止まった。
手術後、しばらくして気づいたのは、手術前よりも性欲が穏やかになったこと。性欲をコントロールするというよりも、凪が来て落ち着いた感覚になった。摘出によって男性ホルモンが落ちたからだろう。身をもって、ホルモン作用の大きさを感じた。
さまざまなホルモンが体調や精神状態に影響していることはよく知られているところ。甲状腺ホルモンはその代表格と言えるだろう。
多くなると、〔動悸〕〔息切れ〕〔汗の増加〕〔体重減少〕〔手の震え〕〔全身の倦怠感〕〔暑さに耐えられない〕といった症状が出る。
少ないと、〔むくみ〕〔寒がり〕〔便秘〕〔皮膚のかさつき〕〔集中力の低下〕〔脱毛〕などの症状がでる。症状はだんだんと緩やかにでてくるので、甲状腺の病気だと分かりにくい。年配の方では認知症のような症状と間違われることがあるという。
心の病と思われがちな症状が実は、ホルモン異常のせいであったりする。内科での検査も重要なところ。
神経伝達物質と体調や精神状態の関係もよく取り上げられるようになった。神経伝達物質は、は大きく分類すると以下の3つ。
1. アミノ酸(グルタミン酸、γ-アミノ酪酸、アスパラギン酸、グリシンなど)
2. ペプチド類(バソプレシン、ソマトスタチン、ニューロテンシンなど)
3. モノアミン類(ノルアドレナリン、ドパミン、セロトニン)とアセチルコリン
統合失調症やうつの学びのなかで、3の物質がよく話題になるし、実際に精神制御には大事な物資。加えて、私は、1、2の物質の影響も大きいな、と感じ始めている。
以前は、あまり信用していなかったのだけれど、これらを含む薬や栄養補助食品の宣伝が気になって、摂り始めた。1年ほど継続してみると、なるほど、体が前より軽い感じ。
服用し始めた効果かどうか分からない。でも、なんだかやめられない。人間の弱さというやつか。健康産業に寄与しているなあ。