連休はもっぱらインターネットとメンタル方面の学習。
 
心理学検定公式問題集(実務教育出版)が意外に面白い。例えば、バイアスについて。
 
「確証バイアス」は、自分自身の考えが正しいことを支持する(確証する)見込みのある情報のみを考慮し、それ以外の(反証となる見込みのある)情報には気がつきにくい。
「後知恵バイアス」は、話題となるものごとが終わってから、そのことは起こる前から予見可能であったと考える傾向。
「正常性バイアス」は、異常事態に巻き込まれているという事実や異常事態による影響過小評価する傾向(背後にはものごとはすべて正常に進行しているという信念がある)。異常事態において避難を遅らせたり、被害を拡大したりする原因になる。
「反応バイアス」も心あたりがある。ある特定の反応を高い頻度で選ぶ。例えば5段階尺度なら1や5などの極端な反応を避ける。
 
……あるある、とこれまで我が周辺で起こったエピソードを思い出しながら読んだ。
 
もう一冊読み始めたのは『感情心理学・入門』(大平英樹編、有斐閣アルマ)。例えば「感情混入モデル」の項。
 
『感情ネットワーク・モデルや情報としての感情仮説が想定するのは、感情が自動的に認知過程に影響するという姿である。そこで暗黙に想定されていたのは、本来精緻である人間の情報処理システムが、感情の影響を受けて処理が歪む』(中略)『実際には、人間は受動的に感情の影響を受けるだけでなく、自らの感情状態を積極的に制御し、変容させようとする』(バイアス?)
 
私はかなり最近まで、大学の卒論に選んだバルザックの神秘主義の影響下に置かれていた。『セラフィタ』という彼の神秘小説にこんな一節がある。
 
“Sentir, C’est croîre.”(感じること、それは信じること)
信じるためには、感じることが必要だ、と思ってきた。
 
しかし、感じることにも、さまざまな条件でバイアスが実はかかっているらしい。
 
感じ方の背景に何があるか、どんな経路でその「感じ」がやってくるのか、鈍感ではいられない。