1.あなたはお金が好きですか?

突然ですが、あなたはお金が好きですか?

きっと好きですよね。

私も好きです、大好きです(笑)

だいたい、お金が嫌いなんていう人いるのでしょうか。

そもそも、お金が無いと生きていけませんよね。

だから、綺麗事抜きに、お金は人生に欠かせません。

そのお金を得るために、人は働くわけです。




2..職場の不満

厚生労働省をはじめ、民間の人材紹介会社等で、職場の不満調査や転職の理由調査がおこなわれています。

多くの場合、トップ3は、職場の人間関係、給料が安い、長時間労働になります。

調査対象者の年代や職業によって、順位が入れ替わりますが、たいていこの3つが上位にランキングしています。

あなたも「仕事を辞めたい」とか「こんな会社辞めてやる」と思ったときは、この3点のどれかになるのではないでしょうか。

現代社会において、多くの人は、働くことは生活を支えるための収入を得る手段であり、経済的な安定を実現するための重要な役割を果たしています。

しかし、このお金を働く第一目的にするのはいかがでしょうか。

私は、とても危険なことだと考えています。




3.お金を働く理由や動機にするな

私は2004年から、就労支援の仕事に携わってきました。

これまで4.800名以上の方と個別面談をしています。

また、昨年4月からココナラでもサービスを提供し、ココナラだけでもこれまで76名の方の相談に携わっています。

実際に「なぜその会社を志望するのですか」とお聞きすると、「お給料が良いから」と返答される方が少なくありません。

その経験から、働く理由をお金最優先に考えることは、とても危険だと思います。

なぜなら、お金を最優先に仕事選びをすると、無意識に手を抜くようになるからです。

コミッション(歩合制)の営業職なら、成果や実績に伴いお給料が上がります。

このような場合は良いのですが、たいてい頑張って成果を上げたらからといって、すぐにお給料画はあがりませんね。

そのため、多くの人は
「給料が同じなら、少しでも楽をした方が良い」と考えるようになります。

怖いのは、その事に本人が気づいていないことです。

本人は「お金のために頑張っている」と思っていますが、実際は内心「給料が同じなら、少しでも楽をした方が良い」と考えています。

そのため、いかに手を抜かと無意識に考えてしまうわけです。

したがって次に転職しようとしても、何のスキルも身につかず、どこにも採用されないという落とし穴が待っています。


あなたが経営者だったら、自分の会社に手を抜くことだけを考えているような社員はいらないでしょう。

労働者ではく、経営者の立場や視点で考えると、よくご理解頂けると思います。



4.お金は結果

『働く』とは「傍を楽にする」ことといわれています。

傍とは、身近な人のことを指します。

つまり、働く=傍を楽にする。

だから、報酬(周りの人から感謝され、お給料を頂く)を得ることができる。

にもかかわらず、先にお金ありきで考えると、どうやって楽にお金を得られるかばかり考えてしまいます。


20年、30年と同じ会社に長年働いているにもかかわらず、職務経歴書がまったく書けない人がいます。

なぜなら、手抜きの仕方を覚えただけで、傍を楽にするような仕事をしてこなかったからです。

私が、やりたいことや好きなことを優先して仕事を選びましょうと推奨しているのは、やりたいことや好きなことだと、仕事自体に夢中になれるからです。

その結果、傍を楽にしてお金を得ることができるようになります。

このような働き方だと、経験を重ねるごとにスキルが向上します。

視点を変えて考えるとわかりやすいでしょう。

手っ取り早くお金を手に入れたい。

そう考えるから、犯罪行為をしてしまうわけです。

同じように、お金を最優先して仕事を選ぶと、どうしたら簡単に儲けられるかと考える。

だからスキルが見につかない。


お金以外にも、働くことで得られる価値観はたくさんあります。

社会貢献、自己成長、人との繋がり、達成感、自己実現などなど。

お金は確かに重要なものであり、生活を豊かにするものです。

しかし、お金以外の価値観を大切にしながら働くことで、より充実した人生を送ることができます。

働くことは人生の大部分を占める重要な活動です。

だからこそ、自分にとっての働く意味をしっかりと理解し、お金以外の価値観も大切にしながら、充実した仕事人生を送ることが大切です。