1.あなたの顔

最初に、あなたへ質問です。

あなたは「自分の顔」を直接見たことはありますか?

鏡や写真ではなく、直接、生で=肉眼で、自分の顔を見たことはありますか。

私はありません。

きっと、あなたも無いでしょう。

自分の顔を、直接肉眼で見た人って、どこにもいないようではないでしょうか。

冷静に考えてみると、自分で自分の顔を見たことがない。

その顔を、いつも他人に見せているわけですから、なんだか不思議というか滑稽ではないでしょうか。





2.自分のことだから気付かない

自分の顔なのに、自分では見たことがないという不思議な状態。

ほっぺたにお昼に食べたお弁当のご飯粒が付いていても、歯におにぎりの海苔がついていても、自分では気付かないわけです。

どちらも私の体験談です(笑)

他人に指摘されたり、トイレで鏡を見るまで気付かない。

そして、気付くとメッチャクチャ恥ずかしい思いをします。

自分のことだから気付かないわけです。

同じように、自分の強みや長所は、自分のことだからなかなか気付かない。

あなたの身近に「字」がきれいな人、いませんか?

その人に「字がきれいですね」と伝えると、きっと「そんな事無いですよ」と答えるでしょう。

それは謙遜しているわけではありません。

毎日自分が書いた文字を見ているわけですから、それに見慣れているため、自分の字がきれいだと気付かないわけです。

つまり、他人からのフィードバックが非常に重要になります。

ほっぺたについているご飯粒や、歯についている海苔と同じなんですね。




3.他人に教えてもらう

これまで何度も「自己分析が大切です」と伝えてきました。

自分をより深く理解することが就職や転職、再就職には不可欠です。

しかし、自分の強みや長所はなかなか自分一人では気付かないため、身近な人に聞く必要があります。

一番良いのは、一緒に仕事をしている同僚や先輩、上司です。

定期的に上長と評価面談をしている会社であれば、自分の強みや長所を聞くのが一番早いでしょう。

他の社員と比較して人事考課をしているわけですから、あなたの強みや長所を的確に教えてくれます。

ただ、誤解される可能性もあります。

急に「私の強みや長所ってなんですか」と尋ねると、「なんでそんな事聞くんだ? 転職でも考えているのか!」と言われそうです(笑)。




4.自分の強みや長所に気付く方法

ここで2つ、自分の強みや長所に気付く方法をご紹介します。

1つ目は、周りの人に喜ばれたり、驚かれたり、感謝されることです。

たとえば、自分では大したことをしていないのに、周りの人から「凄い」「こんな事できるの」と驚かれたことありませんか。

パソコンのExcelやWordの操作方法を教えてあげたとき、短時間でレポートを作成したりとか。

私は、よく「筆まめ」といわれます。

初めて会って名刺交換した方には、その日の内にお礼の葉書を送ります。

また、年賀状や暑中見舞いは欠かしません。

それもすべて手書きです。

メールでいつでも簡単に連絡を取れるからこそ、手書きの葉書が印象に残るようです。

今でこそ、SNSもするし、ココナラなどオンラインビジネスをしていますが、元々私は超アナログ人間です。

パソコンが使えなかったので、しかたなく手書きの葉書を送っていたのですが、それがかえって喜ばれています。

そして、自分の強みや長所に気付く2つ目の方法。

それは他人の仕事を見てイライラしたときです。

他の人の仕事ぶりを見て、あなたがイライラするのは、あなたの方が上手にできるから。

「もっとこうすれば早くできるのに」

「なんでこんな簡単なことできないのだろう」

「見てるとイライラしてくる」

あなたの方が、早く、上手にできるから、イライラしてくるわけですね。

つまり、あなたの強みや長所が、そこに隠れているわけです。

以上、2つご紹介しました。