1.応募書類を読むのは誰
時々、自宅にDMなどの郵便物が届くことはありませんか。
マンションの内覧会だったり、宅配ピザのバーゲンセールだったり、新しくオープンした美容室だったり・・・
おそらく多くの人は、興味が無ければそのままゴミ箱へ捨ててしまうでしょう。
それとも、DMを開封して、一字一句丁寧に読みますか?
これを就職活動に置き換えてみると、応募書類を読むのは採用担当者。
だから、採用担当者が読みたい内容を記載する必要があります。
2.多くの応募書類が読まれないわけ
応募者は、自分のことをわかってもらいたいので、応募書類にたくさんの情報を記載します。
私は以前、A4用紙5枚にビッシリ細かい文字で記載された職務経歴書を見た(読んだではなく)ことがあります。
5枚ある時点でアウトです。
なぜなら「この人は採用担当者のことをまったく考えていない。相手のことを考えられない人が、良い仕事が出来るはずがない」と判断されるからです。
応募者は、あなただけではありません。
仮に応募者が50人いたら、採用担当者は50人分の履歴書やエントリーシート、職務経歴書を読むわけです。
もし1人の書類を10分かけて読んだら、 10分✕50人=500分。
つまり、8時間以上掛かってしまいます。
それだけで、1日の仕事になるわけです。
実際、採用担当者が一人の応募書類を読む時間は3分程度。
カップラーメンを待つ時間しかありません。
多くの応募書類は読まれずに不採用になっているわけです。
そのため【3分】で自分を伝える必要があります。
3.でも、内容が薄ければ落とされる
採用担当者は、応募者のスキルや経験だけでなく、人柄やコミュニケーション能力など、様々な要素を評価します。
3分で伝える必要があるとはいえ、内容が薄ければ、書類選考は通りません。
そのため、採用担当者が求めることや、知りたいことをあなたが理解している必要があります。
そして、採用担当者が求める情報を的確に伝えることで、書類選考を突破して、次のステージへ進むことができます。
4.自己分析が大切な理由
採用担当者が知りたいことは、大きく分けると3点になります。
①応募者の人柄、性格
応募者の人物そのものです。
現在風に表現すれば、キャラクターということになるでしょうか。
人柄、性格、パーソナリティなど、その人そのものです。
おとなしいけど熱意があるとか、行動力はあるが少し視野が狭いなど、どのような人物なのか。
②応募者の能力やスキル
これまでどのような経験をしてきたのか。
そこから何が出来るようになったのか。
また、どのような成果や結果を出したのか。
賃金に見合う仕事ができるかどうかを判断されます。
新卒採用であれば、どの程度成長の見込みがあるかどうかも含まれます。
それを「伸び代」といいます。
③応募者の思いや考え方
応募者は何をしたいのか。
よく「志望動機が書けない」という相談を受けますが、本来それはあり得ないことです。
なぜなら、まず先にやりたい事があり、それを応募する会社だと実現出来そうだと思うから、志望するわけです。
たとえば、製薬会社のMRなら「病気で困っている人がたくさんいます。だから、私は貴社の薬を広めることで、病気で困っている人の力になりたい。そのため、貴社を応募しました。」となります。
なぜその会社を応募するのか。
入社したらどうしたいのか。
以上の3点を、簡潔にわかりやすく伝えるツールが応募書類になります。
3分で、採用担当者へ上記の3点を伝えることを意識してください。
そこに書ききれないことは、面接で伝えればいい。
常に、読み手である採用担当者の視点で応募書類を作成してください。