1.フローとは

あなたが、時間を忘れて夢中になれることはなんですか?

食事も取らずに夢中になってしまうこと、ありませんか?

ふと、時計を見て「あれ、もうこんな時間か」と気付いて驚く。

時間を忘れて夢中になってしまうこと、きっとあるでしょう。

このような我を忘れて夢中になっている状態を【フロー】といいます。




2.フローは全ての能力が発揮される

 【フロー】の提唱者である、ミハイ・チクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi)は、「幸福」「創造性」「主観的な幸福状態」「楽しみ」といった「ポジティブ心理学」を研究対象とする、米国クレアモント大学の心理学の研究者です。

ミハイ氏は、フローを『時を忘れるくらい、完全に集中して対象に入り込んでいる精神的な状態』と表現しています。

また、このフローの状態のとき、『その人の持つ全ての能力が発揮されており、また、もっとも幸福感を感じる』ともいっています。

 ミハイル・チクセントミハイ 「フロー体験」

 

           

心理学者ミハイル・チクセントミハイは問いかけます。

「人生を生きるに値するものにするものは何でしょう」2004年2月、TED2004

 

 




3.夢中になれることが才能 
 
夢中でものごとに取り組むことで、自分の能力を最大に発揮でき、さらに幸福感を感じることができる。

あなたが、夢中になってしまうことってなんですか?

気付いたら、もうこんな時間なのか、と集中して取り組んでいることってなんでしょう?

そこにあなたの天職が隠れているかもしれません。 




4.ファーブルのエピソード 

最後に、昆虫記で有名なファーブルのエピソードをご紹介します。

ファーブルは幼少期、母方の祖父母の家で育てられていました。

家はフランス郊外のかなり辺鄙な所だったようです。

朝食後、いつものように裏山へ遊びに行ったファーブルは、そこでアリの行列を見つけました。

アリが餌を巣穴へ運んでいる様子を夢中になって眺めていたら、やがて祖母が迎えにきました。

祖母「ファーブル、ご飯だよ」

ファーブル「ええ、もうお昼なの」

祖母「何言ってるの、もう晩ごはんだよ」


ファーブルは朝食後、そのまま夕方までアリの行列を眺めていたのでした。

夢中こそ最大の才能。