「明日死ぬかのように生きよ
永遠に生きるかのように学べ」
インドの思想家であり指導者だった、マハトマ・ガンジーの言葉です。
よく「寿命が残り1年だったら、あなたはこれからどのように生きますか」という問いかけを目にすることがあります。
時間は有限であるため、この「限られた時間を大切に使いなさい」という教えだと思います。
アップル社の創業者である、スティーブ・ジョブズも同じような言葉を残しています。
「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?」と。
私がガンジーの言葉で、興味深いのは2つ目の
「永遠に生きるかのように学べ」
という教えです。
これは、寿命が伸びて人生100年時代にふさわしい言葉ではないでしょうか。
ガンジーは、1948年1月30日に暗殺されました。
78歳の生涯でした。
当時の平均寿命を調べてみると、1950年のインド人の平均寿命は32歳。
ガンジーは平均寿命の2倍以上生きていましたから、とても長寿でした。
そこから後者の「永遠に生きるかのように学べ」という言葉が出きたのかもしれません。
これを現在の日本社会に当てはめてみると、これまでは60歳で定年退職。
退職金と年金で悠々自適な毎日。
パターゴルフをしたり、大正琴を引いたり、俳句を作ったりと趣味を楽しみ、たまに孫の面倒を見る程度で他にすることもなく、家族に看取られて最期を迎える。
そんな人生設計で良かったのですが、現在は65歳以上70歳未満の49.6%、70歳以上75歳未満の32.5%が就労している時代です。
70歳未満の2人に1人、75歳未満の3人に1人が働いている。
私はガンジーの「永遠に生きるかのように学べ」という言葉の意味は、「生涯現役で働き続けられるだけのスキルを身に着けよ」とおっしゃっているように聞こえます。
以前のブログでもご紹介しましたが、私は88歳まで働こうというキャリアデザインを考えています。
■結局、私たちは何歳まで働き続けるのか
あなたも、ぜひ70歳、75歳まで働き続けるために何が必要かを考えてください。
今は遥か先のことで雲をつかむような話かもしれません。
しかし、必ずその時は来ます。
必ず、あなたが70歳、75歳という日が来るわけです。
そのとき、あなたは何をしているでしょうか?