物事には段階とかレベルがあります。

それが、
知る・わかる・出来るの3つ。

【知る】とは、その存在や考え方、情報を知識として知っているレベルです。

【わかる】とは、原理や原則を理解して、他者へ説明出来るレベル。

そして【出来る】とは、実際に行動出来るレベルです。

たとえば、就職活動で説明すると
「面接試験は挨拶がとても重要です」ということは、多くの人が知っていることでしょう。

これが【知る】レベルです。

知っているか、知らないかという段階。

次に【わかる】レベルは、なぜ挨拶が重要なのか、その理由を理解している段階。

挨拶のポイントや重要性について、他者に説明が出来るレベルまで理解している状態です。

そして【出来る】とは、実際にどのような挨拶をすれば良いのか、行動出来ることです。

入室のノックの仕方、おじぎの角度や挨拶の文言、笑顔やアイコンタクトが出来ること。

このように【知る】【わかる】【出来る】というレベルや段階があります。

そして
大切なのは、この【出来る】レベルまで習得することです。

私はハローワーク主催の就職支援セミナーの講師を努めており、ここで挨拶の重要性を伝えていますが、多くの方が「そんなの知ってるよ」「今更そんな話聞きたくないよ」という顔をして聞いています。

ちゃんと聞いているかどうか、相手の表情や行動を見ればわかります。

受講者のなかには、スマホを取り出してLineをチェックしている人もいます。

だけど、実際に面接のロールプレイをしたとき、ほとんどの方は挨拶が出来ません。

それは【出来る】レベルまで見についていないから。

【知る】【わかる】の段階に留まっているためです。


知っていても出来なければ、知らないのと一緒です。

ペーパーテストであれば、知る・わかるのレベルでも合格ですが、面接は実技試験ですから行動出来なければ意味がありません。

そして、この【出来るレベル】になるには練習しかありません。

いわゆる体で覚えること。

そうすれば無意識でも出来るようになります。

言い換えると、
無意識でも出来るようになって初めて身についたといえるでしょう。

あなたは【知る】【わかる】だけで満足していませんか。

ぜひ【出来る】レベルまで、繰り返し練習してください。

大切なのことなので再度お伝えしますが、【知る】【わかる】ことが大切なのではなく【出来る】ことが大切。


知っていても出来なければ、知らないのと一緒です。

なぜから企業は成果や実績を評価しているからです。

 

行動した結果が、成果や実績。

 

だから出来ることが大切なんです。

 

まずは【知る】【わかる】【出来る】の3段階があること。

 

そして【出来る】段階で初めて評価されることを理解してください。