こんばんは。
皆さんは最近心に残った本はありますか?
最近の私はキャリアカウンセリングの勉強の
一環としてカウンセリング業界の先駆者である
故・國分康孝先生の著書を数冊読み直して
いるのですが、
その中で國分先生がお勧めする本が紹介されていて、
興味を持った本は読むように心がけています。
そのお勧め本として紹介されていた中の1冊で
先日読了したのが、
灰谷健次郎さんの「兎の眼」です。
30年ほど前の高校生の時に読んだ記憶があるのですが、
正直、自分が若かったせいなのか(?)
当時の内容をほとんど覚えていませんでした💦
今回、実質初めて読んでみましたが、
この本に再会できて本当によかったと感じました。
子どもへの関わり方
子どもの可能性を信じる心
人の成長を支援する役割のあり方
子どもと大人の関係
など、
キャリアカウンセラーとして、
小学生の娘を持つ父親として、
夫として、
大人として、
たくさんのことを学び、気づかせてもらいました。
詳細内容はここでは控えますが、
あるエピソードとして、
その男子児童が「したこと(=行動)」
に対してある先生は非常に厳しい対応をします。
でも、担任の先生はその子が
「なぜ、そういうことをしたのか?」という
行動の裏にある気持ちや理由を知ったとき、
子どもに対する見方の偏りに気づくと共に
子どもの無限の可能性を発見するシーンがあります。
私はこのエピソードがとても心温まると共に、
この本全体を通して訴えかけてくる
子どもたちの無限の可能性と、
それを信じて関わる素晴らしい先生方との
やりとりに心が洗われました。
皆さんも子育てや職場でも
「なんでそんなことするの?」
と思うことはありませんか?
そんなとき、「してしまったこと」だけを
表面的に捉えて叱ったり、責めたりしないで
「なぜ、そんなことをしたの?」と
相手の行動の背景に目を向けてみると
新しい発見があるかもしれませんね。
今日もあなたの未来を信じています。
キャリアカウンセラー 石井慎太郎