前回に引き続き子犬の甘噛みについて書いていきます。

今回は、甘噛みをどのように対応していけば良いかです。

 

 

先週、先々週と新規の子犬ちゃんたちがお越しくださった上

バタバタとやらなければいけないことがあり

前回の投稿からだいぶ日が経ってしましました。

 

 

甘噛みについて前回投稿させていただきましたが

まだお読みになっていない方は、こちらから先に読んでいただいた方が

分かりやすいかもしれません。

 

 

さて

甘噛みの対応についてです。

 

ちなみに猫ちゃんにも甘噛みがありますよね。

子猫に関わらず、成ねこちゃんにも。

このことについては、またいつかアップしたいと思います。

 

甘噛みは、させなければいけない行動であることはお話をした通りですが

必要だからと言ってなんでも噛ませて良いわけではありません。

 

絶対に噛ませてはいけないのが「人、人に関わるもの」です。

優しい噛み方だからとか、可愛いからとか、痛くないからといって

絶対に噛ませてはいけません。

 

優しい噛み方だとしても続いてしまうといつまでも手を噛む

という子になってしまいます。

 

また、痛くないからといって噛ませ続けることもよくありません。

痛い痛くないは、人によって違うので、もしあなたが痛くないとしても

違う人からしたら痛いかもしれません。

 

女性に比べ、男性の方が皮膚が強いですし、耐えることができるかもしれません。

お子さんの方が痛みに弱いかもしれません。

 

さらに大切なことは「人に関わるもの」です。

 

よく、いらなくなったスリッパや靴下、手袋など人が身につけるものを

渡して楽しそうに噛んでいる様子を見ている方もいますが

注意が必要です。

 

わんちゃんは、いらなくなったもの、いるものの差がわかりません。

 

例えば

いらなくなったスリッパを噛んでいると

スリッパは噛んでも良いものと学び、新しいスリッパも

噛んでしまうことになります。

甘噛みではなく、噛むおもちゃとして認識してしまいます。

 

人に関わるものを渡さない、噛ませないように注意をしてください。

 

 

 

そして

やるべきことの2つ目が

噛んでも良い環境づくりです。

 

どうしても噛んではいけないと考えたり

噛んでいることに目がいってしまい

噛める環境が整っていないことが多いので

 

噛める環境を作っていただければと思います。

単純に噛むおもちゃを増やしていくことです。

 

8畳くらいのお部屋で、いくつくらいの噛むことのできる

おもちゃをおいていますか?

 

多くの方が3個から5個くらいではないでしょうか?

 

 

実は、噛めるおもちゃの必要な数は15個から20個くらいなのです!

 

例えば

部屋の中に噛んでは困るものが100あったとします。

おもちゃは5だとします。

 

単純な計算、考え方になりますが

100ー5=95

ということは噛んでは困るものは95となります。

 

そこで

噛んでも良いおもちゃを20とした場合

100ー20=80

となり、95噛まれてしまう状況に比べれば

80にまでに減らすことができるのです。

 

とは言え

20用意してもお気に入りが4つであとは遊ばない

ということもあります。

 

そこで

飼い主さんのお仕事として

噛まないではなく、噛むことのできるおもちゃに変えていくようにします。

 

ロープのおもちゃで遊ばないのであれば

ロープをドライフードなどを入れた袋に入れて味や匂いがつくようにします。

また、出汁などを取る家庭であれば

出汁を少しかけたりして渡します。

 

夏場は、凍らせておくことで

歯の抜け変わりのムズムズや炎症を少しでも抑えてあげることができます。

※衛生面には十分ご注意、ご配慮ください。

 

ぬいぐるみが好きな子はプラスチック部分を取って

たくさんのぬいぐるみを用意してみてください。

 

ゴムを噛む感触が好きそうな子はゴム系のもので

形状が違うものやおやつなどが入るものを用意しても良いかもしれません。

 

この時、出やすくならないように

おやつを入れる穴より少し大きめのものと出やすい

小さめのものを一緒に入れたりすると良いと思います。

 

噛めるおもちゃと噛む時間を物理的にのばすことで

噛んではいけないものを噛まないようにしていくことが

噛む環境を作ってあげることになります。

 

 

さらに

そこまで対応をしても噛むという環境や状況は出てきます。

 

そんな時には

苦味のあるスプレーなどを使うことをお勧めします。

 

とは言え

使い方を間違えると効果がなくなってしまうことがあります。

これも多くの飼い主さんが経験をしていると思います。

 

大切なことは

①飼い主さんがやっているのが極力見えないようにします。

②噛み始めてから使わない。

③手のひらは触ったりおやつを出したりするのでつけないように。

 

①、②ともにそうなのですが

スプレーをしたら苦くなるからそれまで噛む。

スプレーをされるまで噛んでいようと学んでしまいます…

 

ですので

ケージから出す前、お散歩に行く前、遊ぶ前に

噛むであろうもの全てにスプレーをしておきます。

 

スプレータイプのもは揮発性があり

すぐに効かなくなることもありますので

小瓶のスプレーなどに移し様々なところにおいておくと良いと思います。

 

まとめ

・甘噛みはさせなければならない行動

・人、人に関わるものを噛ませない

・噛める環境作りをする

・それでも噛む場合は、苦味のあるスプレーを使う

 

この流れで行うことで

だーーーいぶ楽になります。

(この順番が大切です。苦味のあるスプレーを使うだけでは時間がかかります。)

 

※今までの経験からある商品が一番効果的だと思います。

 ただ、その子その子によって違いがりますので

 使い方を間違えていないのに効果がない場合は

 他の商品(味、クリームなど)を利用してみることをお勧めします。

 苦味のあるスプレーを喜んで舐める子もいますので…。

 

 

 

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最後に質問と宿題 笑

 

※けあかんぱにーのしつけ方教室は、必ず宿題があります。

 わんちゃんに、何かを教えるという宿題もあるのですが

 飼い主さんに考えてきていただいたり

 わんちゃんを見ていただいたり(見る場所の課題があります。)する

 宿題が出ます。

 

わんちゃんたちが

噛んではいけないものを噛んでいるときにどうしていますか?

また、噛んで良いものを噛んでいるときに何をしていますか?

 

この時の対応の仕方によって

甘噛みが改善するかどうか大きな違いが出てきますよ。

 

なぜ大きな違いが出てくるかわかりますか?

 

答えは、次回のブログで。

(忘れないようにしないとですね。)