10年以上前から海外に住む日本人を対象に

カウンセリングをして来たのですが、

当時は、自分のキャリアの悩みって

それ程 多く扱ってはいませんでした。

 

駐在員の妻達へのカウンセリングは

沢山対応して来ましたが、

キャリアより 別の問題でした。

 

ご主人の仕事、転勤などに

妻達は動かされて生きて来ました。

 

それが悪い事と言う事ではありません。

 

 

ただ 近年、女性の自立、女性のキャリアが

益々重要視され、それを築くために

学歴も専門性も益々高く、

意志や意欲も高くなって来ています。

 

もちろんそれに伴い、収入だって高くなっています。

 

当然、自分への自信、自分の自尊心も高まります。

とても良い事です。

 

そして次には、もっと上を目指したり、

自分の成長、自分の成功に目が行く様になります。

 

 

これ極々当たり前の事ですし、

もうこれ男女に関係なく、

心理学でいう所の

「自己実現欲求」 ですよ。

 

 

 

「生理的欲求」

 

「安全欲求」

 

「社会的欲求」

 

「尊厳欲求」

 

「自己実現欲求」

 

 

生理的、安全、社会的欲求も

今や日本では普通に満たされて来ています。

 

社会的欲求が満たされれば、

尊厳欲求である、

他者からも認められたい、

尊敬されたい、という欲求が出て来ます。

 

そして それを得られたら、

自己実現欲求のもっと自分の能力を発揮させて

創造的な活動がしたい、、と なって来ます。

 

 

どれもごく普通の人間が持って居る欲求なのです!

 

 

もちろん個々により、その高さや大きさ

思いや考えは、違いますし、

違っていいのです。

 

 

ところが、これだけ女性の社会進出が進む中で

なかなか変わらない、変えようもないのが、

 

「女性の立場」 「女性の性」 などです。

 

 

特に日本の社会、会社は本当に女性の立場が

まだまだ弱く、低いのです。

 

これはアメリカに住み、海外に多く出る機会があると

余計に目に付きますし、

それが海外ではニュースになる事さえあります。

 

 

それにプラスして、女性は結婚でも大きく変化するでしょうし、

子供を産み育てる、という役割を持って居ます。

まぁ 産む、、は、女性しか出来ませんが、

育てる、、は今や男女も平等になりつつありますが、

もちろん まだまだですよね。

海外駐在の帯同だけで無く、

ご主人の転勤について行く、などもあります。

 

そして年齢が上がれば、介護なども出て来たりします。

 

 

なので、その中で、女性は自分のキャリアを

考えて行かなくてはなりません。

 

 

それはそれはジレンマだったり、ストレスだったり、

悔しさだったり、時に 憂鬱になると思います。

 

 

特に 真面目で一生懸命勉強をし、

学歴も高く、自尊心もあり、

ある程度実績も残すようになれば

余計に 自分の生き方自体、人生そのものを

考えざるを得なくなります。

 

 

長くなったので、このお話も続けて書きたいと思います。

 

 

ケアカウンセリングオフィス

美子 フィッシャー

infocarec@yahoo.co.jp