検査というと、肝機能検査を忘れてはいけません。でも、扱う値の数も多いので、2回に分けて紹介します。

というのも、肝臓などは、悪くなったということがなかなか表面化し辛いんですよ。なので、肝臓が悪いということが分かった時点で、実はかなり悪い状態になってしまっている、というのは珍しくありません。別に脅すわけではないですが…。
なので、慎重にいろんな数値を見る必要があるんですよね。

では、そんな重要な肝機能検査で用いられる値の解説を行っていきましょう!

まずは、GOTとGPTです。最近は、ASTとALTという呼ばれ方をするときもありますが、同じものです。

これらは各々、
GOT:Glutamic-oxaloacetic transaminase(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)
GPT:Glutamic pyruvic transaminase(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)
の略です。長々面倒くさいですよね。この正式名称は、特に覚える必要はないですよ。

この2つの酵素は、ともに肝臓に多く含まれるトランスアミナーゼというアミノ酸を作る酵素です。これらの数値が高いとき、急性・慢性肝炎や脂肪肝、肝臓がんなどが発症していることが疑われます。

基準値はそれぞれ以下の通りです。
GOT:10~30IU/l
GPT:0~35IU/l

そして、次はγーGTPです。この値の名前は、結構メジャーですよね。意味は分からなくても、名前は効いたことある、という人は多いのではないでしょうか?ちなみに、「ガンマジーティーピー」と呼びます。そして、γ-glutamyltranspeptitase(ガンマグルタミルトランスペプチターゼ)が正式名称なんですよ。これこそ覚える必要ないですよねぇ。また、「γ」は、「G」と表現されることもあります。

これは、先ほどのGOTとGPTと同じく、たんぱく質を分解する酵素のひとつです。ただ、この数値は主にアルコール性の肝障害を調べる指標となっています。お酒を飲みすぎているかなー、とちょっと心配になっている方は、この数値に注目してみてくださいね。基準値は、0~80IU/lです。

さて、次はALP(アルカリフォスターゼ)です。これは、肝臓や骨のなか、小腸などに存在する酵素です。

この指標は、胆道に障害がある場合に数値が上昇します。胆道がんや肝臓がん、胆石などがその障害に当たります。また、今回の肝臓とはちょっとずれるのですが、骨に障害がある場合にも数値が上昇します。なので、骨のがんや、骨折などでも上昇するんですよ。基準値は、110~340IU/lです。

今回は肝機能障害の中でも、血清酵素の値を取り上げました。