夏越の大祓翌日の7月1日は
山開きの日
(湘南からの富士山は、登山のイメージちゃうね)
山開きは、立地や標高により異なり
早いところでは3月末頃だそうです。
「〇〇開き」の始まりは「山開き」だと言われます。
山は、信仰の対象であり聖地。
山には神や精霊が降り立つ、ご神体そのものとして神格化されてきました。
その聖地に、いつでも入っていいわけではなく
一定期間だけ登山することが許されます。
立ち入り可能な期間の始まりを示すのが「開山日」
富士山の麓、北口本宮浅間大社では
6月30日に開山前夜祭、7月1日に開山祭が行われます。
富士山本宮浅間大社では
7月10日に富士開山祭が行われるようです。
同じ富士山なのに日にちが違いますが
富士山にはいくつかのルートによって
山梨側と静岡側からのルートで、開山日が違うのだそうです。
たぶん関西の方には、あまり馴染みがない「富士塚」
小野照崎神社:下谷坂本富士(練馬区)
茅原浅間神社:江古田富士(台東区)
高松富士浅間神社:高松富士(豊島区)
上記の富士塚は、山開きの時にしか登れないそうです。
富士塚って日本人らしいシステムですよね。
枯山水などと同じく「見立て」のひとつです。
日本に伝わる、ざまざまな行事にも「見立て」がありますが
あまりに馴染みすぎていて、逆に気づかないかもしれません。
それほどまでに浸透している、日本文化の特徴の一つではないでしょうか
神社参拝ツアーでも「見立て」についてお話することがあります。
見立てについては、また別の機会に記事を書ければいいな・・・
と思っています。
この記事は2022年6月30日の記事の再アップです。