先週、長居公園にあじさいを見に行ってきました。
子どものころは、あじさいと言えば青っぽいイメージでしたが
今は、色とりどりで可愛いですね💓
我が家には1鉢だけあじさいがありますが
今年は葉っぱだけ青々と大きくなってますが花は咲かず😿
お友達の、のんちゃんのお店Hinatairoさんで買ってきました。
白いあじさい✨
一枝切り花にしました。
そうそう!そういえば今日は16日!
あじさい守りを作る日でした。
(6月6日とか、6のつく日とか諸説あります)
水引きじゃなく、ピンクのヘンプヤーンで結びました。
最近、SNSでもよく見かける
「あじさい守り」
由来をご存じですか?
あじさい守りは、紫陽花の花を半紙や和紙で包み、
水引を結び、逆さにしてお手洗いや玄関に吊るすお守りです。
6月6日、または16日、26日など「6」のつく日に作るとよいとされ
吊るす場所により
・お手洗いなら健康や婦人病除け
・玄関なら魔除け、厄除け
・部屋なら金運
などの願いが込められるといわれています。
紫陽花の季節に、自分で小さなお守りを作って飾る。
見た目も美しく、簡単に取り入れられるので、やってみたくなる風習ですよね。
これは、いつ頃から行われているのでしょうか?
「いつ、どこで、誰が始めた」という明確な起源は、
はっきり分かっていないようです。
また、現在広く知られている
「6月の6のつく日に作る」
「半紙に包んで水引を結ぶ」
「お手洗いに逆さに吊るす」
という作法が、そのまま古代から伝えられてきたと確認できる史料も、
今のところ見つかっていません。
一方で、日本各地には、紫陽花を使ったさまざまな言い伝えが残されています。
たとえば
土用の丑の日に紫陽花を軒下に吊るすと、お金に困らない。
家の入口に吊るすと、疫病除けになり、家が栄える。
紫陽花を便所に入れると、疫病にかからない。
土用の丑の日の朝六時に花を切り、半紙で包んで水引を結び、一年間家に吊るしておくと、小遣いに困らない。
日取りも、吊るす場所も、願いの内容も、地域によって少しずつ違います。
現在の「あじさい守り」は、各地に伝わっていた
紫陽花の俗信や暮らしの祈りが重なり
今の時代に分かりやすく、取り入れやすい形になったものかもしれませんね。
だからといって、「古くないなら、やる意味がない」ということではありません。
紫陽花が美しい季節に花を包み、結び、家の中に吊るす。
その所作によって、自分や家族の健康を願い、暮らしを見つめ直す。
それは、とても素敵な季節の楽しみ方だと思います。
ただ
「古来から伝わる風習です」
という言葉だを、まんま受け取るのではなく
どの時代から行われているのか。
どんな土地で、何を願ってきたのか。
現在の形になるまでに、どのような変化があったのか。
そんな背景も知ると、もっと楽しくなると思います。
紫陽花のこんもり丸い花房は
端午の節句に用いられた「薬玉」に似ているともいわれます。
薬玉とは、薬草や香料を袋に納め、菖蒲や蓬を添え、五色の糸を垂らしたもの。
平安時代の宮中では、邪気や疫病を避け、長寿を願うものとして用いられていました。
香りと植物と色と糸を、一つの祈りの形に束ねる。
そう考えると、丸く咲く紫陽花に、「守り」の姿を重ねたとしても不思議ではありません。
ただし、あじさい守りが薬玉から直接生まれたと証明されているわけではありません。
ここも、事実と見立ては、分けて味わいたいところです。
日本の季節行事には、いくつもの層があります。
・宮中で行われていた儀式。
・農耕や自然と結びついた祈り。
・地域ごとに受け継がれた俗信。
・江戸時代以降に庶民へ広がった習慣。
・そして、現代に新しい形で親しまれているもの。
どれか一つだけが正しく、それ以外に価値がないわけではありません。
でも由来を知ると、ただ飾るだけだったものに、奥行きが生まれます。
紫陽花を包む紙。
願いを結ぶ水引。
梅雨から夏へ向かう季節に、健康を願う心。
一つ一つの意味を知ると、あじさい守りは
単なる「開運アイテム」ではなくなります。
季節を感じ、暮らしを整え、小さな祈りの場をつくるものになります。
私が開催している「暦と室礼、神さま講座」では
このように、季節の風習をただ再現するだけでなく
その背景にある歴史や祈りをたどります。
知識として覚えるためではありません。
意味を知ることで、自分の手で
自分の暮らしに合った室礼ができるようになるためです。
なんとなく行っていた季節行事が、味わうものへ変わる。
なんとなく参拝していた神社で、今まで見えなかったものに気づく。
そして、暮らしの中に、小さな祈りの場と時間が持てる。
あじさい守りを作るのも、作らないのも自由です。
けれど、せっかく作るのなら、
「これを飾れば運が上がるらしい」
だけではなく
昔の人は、この花に何を託したのだろう。
なぜ紙で包み、なぜ結び、なぜ吊るしたんだろう。
そんなことにも、少し思いを巡らせてみませんか。
季節の行事は、こなすものではなく、味わうもの。
その小さな入口として、今年の紫陽花を眺めてみてください。
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