「LOOPER/ルーパー」
 
期待のSF映画。
現代の殺し屋が未来から来た自分と戦うという内容。
現代がジョセフ・ゴードン=レヴィットで、未来がブルース・ウィリス。
つまり禿る!!
 
前半のスタイリッシュかつルーティンな映像感覚が最高に良い。
時系列もトリッキーでSF的。
完全にしてやられた。
ずっと観てたい雰囲気。
特に未来のかの国はデストピアとして説得力がある。
 
後半はB級SFホラーみたいなこじんまりして気持ち悪い展開に。
予算切れなのか?
「TIME」同様残念な展開。
 
秀作。
SFテーマ的にはかなり哲学チックな冒険している。
前半の展開で終わったら大傑作だった。
 
では。

映画館で観たやつ。
 
なし。
 
 
自宅で観たやつ。
 
「カジノ」・・・マーティン・スコセッシ監督。「グッドフェローズ」の二番煎じみたいな内容ながら、非常に面白かった。冒頭1分だけで凄さがわかる天才的な映像センス。ジョー・ペシの切れ演技もキテる。傑作。
 
 
・・・ということで1本のみ。
先月遊び過ぎて仕事がピンチ。
3月半ばまで完全に社畜モードだ・・・。
 
またどこか、暖かいところに旅立ちたいなぁ。
インフラそこそこで、遺跡があって、夜市や屋台が出て、お酒が飲める、物価の安いところ・・・。
台湾とかどうなんだろう。
 
では。

映画館で観たやつ。
 
「ライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日」・・・2D版英語音声タイ語字幕。内容は結構理解できた、と思う。アン・リー監督らしい少し影のある幻想映画。名作。3D版観に行こうかな。
 
 
飛行機で観たやつ。
 
「ネットワーク」・・・英語音声韓国語字幕。観たことあるのに会話内容ほとんど理解出来なかったorz ダメじゃん。
 
「るろうに剣心」・・・日本語なので内容は分かる。しかし出来は・・・。言い方は悪いが"るろうに剣心ゴッコ"という印象。小学生なら楽しめる、かも。
 
「ARBITRAGE」(邦題「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け」、3月公開)・・・日本語吹き替え。これはかなり面白かった。娯楽系社会派サスペンスの佳作。良いね。
 
 
自宅で観たやつ。
 
「グリフターズ/詐欺師たち」・・・スティーヴン・フリアーズ監督の詐欺一家愛憎劇。ちと地味で暗い。まぁまぁ。
 
 
・・・ということで5本。
タイに2週間近く遊びに行っていたので、休みにもかかわらず少な目。
タイの劇場は上映前に国王へ敬意を表すために皆起立するのが新鮮だった。
あとスタッフロールに入った瞬間みんな速攻帰るw
掃除の人も上映終了前に掃除始めるしw
なんでなのか?
 
「ライフ・オブ・パイ」は鉄板として、「ARBITRAGE」が意外な掘り出し物。
前に観た「クロニクル」も良かったけど、日本公開した話は聞かないね。
大作じゃないからなぁ。
 
では。

映画館で観たやつ。
 
「希望の国」・・・園子温の原発映画。前半はしょぼい。中盤から園子温らしい異常な描写が増えてゆく。初期作品にも似た言葉の力を感じさせる演出。ストーリーは全体的にダメだが、後半の数シーンは観てよかった。
 
 
自宅で観たやつ。
 
「脱出」・・・名作。"自然を守ろう"とか言ってる場合じゃない恐怖が能天気な都会人を襲う。これは怖い。
 
「オールウェイズ」・・・スピルバーグの恋愛SF映画。「ゴースト」と「トップガン」を足して煮詰めたようにも見える。映像は凄い。内容はそこそこ。
 
「インソムニア」・・・クリストファー・ノーランのメジャー大作。映像レベルの高さはこの頃から健在。アル・パチーノもそこそこはまり役だった。佳作。
 
「鉄男 THE BULLET MAN」・・・塚本晋也のカルト作の全世界向け再始動版。映画というよりサウンドビジュアル作品。パンクでサイバーな雰囲気は良い。話は別に。
 
「ブラックブック」・・・ポール・ヴァーホーヴェンが祖国オランダ資本で撮った戦争大作映画。この人のキャリアから考えると凄く真面目な内容。しかしハリウッドでの経験が良い方向に作用したエンタメ重視のストーリー展開でもある。良作。
 
「アポロ13」・・・実際に無重力状態で撮ったシーンが凄い。CGは今見るとしょぼい。ハリウッド的な派手な映像はこの際切って、もっと理系趣味に走ってくれれば大傑作だった。
 
「トラブル・イン・マインド」・・・ファンタジー気味のハードボイルド映画。男共が皆女々しいw 雰囲気を楽しむ映画か。
 
 
・・・ということで8本。
劇場で観たいのがあんまり無かった。
 
「希望の国」はプログラムピクチャー気味だが、後半盛り返して良かった。
園子温はやっぱ凄い。
 
自宅ベストは「脱出」。
すべてのシーンが名画の風格を感じさせる。
エコな都会人にリアルな"山の生活"を見せつける、かなり怖い内容。
 
では。


「希望の国」
 
変態映画連発の鬼才・園子温の原発映画。
 
この時期に撮るのはさすがだが、前半はスペシャルテレビドラマみたいなチープな作り。
登場人物もみんなバカというかイライラさせる。
 
中盤から後半にかけて、本来の園子温らしい人を喰った演出が現れはじめる。
登場人物も声を捲し立てていろいろ主張。
後半は非常にヘヴィー。
 
そんな中、時折見える静かな言葉の力のようなものが良い。
雪の中を延々と一歩一歩進むシーンの横からの撮影は、初期の作品を思わせる。
 
荘厳に流れるマーラーと、"一歩、一歩"と声に出して進む日本人。
おかしな展開が多いけれど、終わってみれば良い映画だった。
観てよかった。
 
では。