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クレジットカードでキャッシング

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辰野町樋口の元学校長で郷土史研究家の高井宗雄さん(85)は、同町下辰野の浄土宗寺院・伝福寺が寺宝とする巻物「龍燈記(りゅうとうき)」を解読し、語釈をまとめた。同寺の史料は江戸時代の火災で消失し、唯一残存する文書(もんじょ)。詳細は寺関係者も知らず、寺の歴史、由緒も不明な点が多いため、高井さんの解読完了を待望していた。まとめは、町文化財保護審議会が来月発行する「町資料」で発表する。

同寺は東京・増上寺の末寺で、本尊は阿弥陀如来。同町宮木の長久寺が管轄し、檀家(だんか)を持たないため下辰野区が管理している。龍燈記は950余文字から成る漢文の文書。2010年、当時の寺総代会長で町文化財保護審議員の赤坂文隆さんが寺の由緒をひも解きたいと、高井さんに解読を依頼した。

高井さんの語釈によると、文書は、江戸時代に伝福寺で千日の念仏修行に励んだ秋田・山形地方出身の法師の話。貞享5年(1688年)2月のある晩、天竜川から赤色、横川川から青い光の火「龍燈」が、庵(いおり)の前に出現。さらに、同類の灯火が毎晩、山上から庵前の高い木に降りたとある。これらを見た住民らが「法師の熱心な修行の功徳で龍灯が現われた」とたたえ、幾千人も浄土宗に帰依した―といった内容だ。

これまで巻物は「開びゃくの由来が書かれているのでは」とも言われてきたが、実際には、同寺に庵を結んで修行した法師の功徳をたたえる内容。さらに、「貞享5年7月」に仏門の者が記した文章を後に誰かが書き写したものであることも分かった。

高井さんは「龍燈記は、長い年月の間にいろいろな人によって何回か書き写されたようだ。その一つが伝福寺に伝えられてきたのではないか」と考察し、「書き写すことによって、往生極楽や学問増進などのご利益を願っていたことも推察される」としている。

記された法師について、「固く厳しい節操と春風のような温かな和を併せ持ち、目覚めれば修行に励んだとある。徳の高い立派な人」とし、「この話を大事に伝えてさらに信仰を深めてもらえたら」と、巻物の保存と活用に期待した。

出典:長野日報