足るを知って、我慢、我慢・・・

思い起こせば、糖尿病との闘いは、
我慢、我慢の毎日でござる。

緊急入院を宣告され、その日から
完全な禁煙を余儀なくされ申した。

一日平均40~50本の喫煙習慣

『人間、死ぬ時は死ぬんだから・・』と、
大見栄きって、40年の喫煙生活

薬師殿より、『止められますか?』
問われて『止める!』と、宣言した以上、
武士に二言無し

めめしい弱音など吐けるものではござらぬ。
されど入院といえども、次けら次への
精密検査と糖尿病食の以外は退屈な時間。

退屈が、タバコを呼ぶのでござるよ。
臭いのないタバコの煙が見えたり、
『一本くらいなら・・』と話しかける
敵の忍者の誘惑の企み。

拙者にとっては、切腹も覚悟の禁煙ゆえ、
武士とは辛いものでござる。

その内に、【我慢】という精進が、
逆に楽しいものに転じ始めたのでござる。

究極の我慢(大袈裟)・・・
あと一時間、あと一時間の我慢の積重ね
一時間ごとの達成感を味わえて候。
我慢と達成感は、小判の表裏でござる。

糖尿病と楽しく付き合うために
これからの一生、我慢するべきもの・・

一仕事の後の冷えたビール
朝の炊き立てのご
宴席での熱燗で酌み交わす日本酒

好物のラーメン、カレーライス、丼物、
ハンバーガー、フライドチキン、


疲れを癒すチョコレート、アイスクリーム、
コーラ、菓子パン、ケーキ、ドーナッツ、ポテトチップス、フライドポテト、


これから一生、
アンパンを取り上げられるとは・・・
拙者は、毎日のように、小腹が空くと、
アンパンを食しておったのじゃ。

これから、【我慢】を人生の信条となす。

『足ることを知る』
『武士は食わねど高楊枝』


さてさて武士道とは楽しいものでござる。

しばし御免