フェラーリ 360モデナ ヘッドライト

内部、外部共にフルオーバーホールを実施します。




まずは完成した状態です。
突き抜ける透明感と、表面の滑らかさまでお解かり戴けると思います。
その全ての流れを簡潔に紹介させて頂きます。

施工内容

①内部基本クリーニング+内部フルクリーニング(ランプユニットO/H)
②クリアカバー表面ポリッシュ+ガラスコーティング(UVコート再施工も可)
③ライト背面、サーモグラスシート貼り付け




まずダメージや汚れの状態をチェック。
内部の曇りが強く、ボヤけた印象です。




クリアカバー表面にも清潔感を奪う垢や傷があります。
ここでご依頼戴いたオーナー様と打ち合わせ。

施工ポイントを決定→作業開始です。




まず、特殊な方法にてクリアカバーを外します。
イタリア製の樹脂はとてもデリケートなので、細心の注意と集中力が必要です。
※この状態での手の届く箇所のクリーニングが 『基本クリーニング』 です




※今回はフルクリーニングのご依頼なので、この状態にまで分解します。
 これにより、全てのパーツを積極的にクリーニングする事が出来ます。
 ※湿度、温度が管理された環境下での施工です




まずはクリアカバーのクリーニング。

裏面の汚れは洗浄だけで除去出来ない事が多く、
表面の垢や小傷も含め、クリアになるまで徹底的にポリッシュ(研磨)します。

裏面は特に傷が付きやすく、タオルで拭くなどはご法度。
磨き過ぎも変色など、後々のダメージになります。



施工後はロスの無い透明感が復活です。
表面も更に磨き込み、最適なガラスコーティングにて強化済み。
※飛び石傷や深い傷なども完全に近く取る事も可能です(クリアカバー表面リペア)




ランプユニットをオーバーホールの為、ボディーと切り離します。
この作業も困難かつ、根気のいる作業です。




ランプユニットを切り離した事で、本体を積極的に洗浄できます。
曇りや蒸着汚れを徹底的に洗浄後、磨き上げる事が可能です。




クリーニング完了です。
元々付いていた細かい傷も取り去り、奥行きのある光沢が戻りました。




次にランプユニットを全て分解します。
更にプロジェクターランプ(ロービーム)ユニットを分解し、洗浄します。




プロジェクターのレンズです。
下からライトを当てると光が拡散しています。




クリーニング後は真透明でロス無く光を飛ばします。
ゴミや塵などを残さないよう、最大限に心がけています。




プロジェクターユニットのO/H前後です。
背面のリフレクターなど全て洗浄し、曇りなど除去しています。




全てを洗浄、調整を施し、元通りに組み立てます。
光軸などは変化させない為、分解前と同じ状態です。

光軸調整部が破損していたり、ガタつきや隙間、曇りの原因など、

機能的な欠陥も、この状態なら確認し修復出来る可能性があります。
※今回の物も、光軸調整箇所を内部から修理致しました。




クリーニング済みの本体とランプユニットをしっかり接着。
乾燥させた後、クリアカバー取り付けの準備をします。



念のため塵やホコリなどをエアブローで飛ばし、
ライトやルーペを使い、入念に点検後、組み立てます。



曇りの原因にならないよう密着させ、1日乾燥させます。



今回は更にオプションメニュー、
ライト本体の底面と背面に、射熱シートを貼り付けます。




底面、側面など、全てにサーモグラスシートを貼り付けました。
モデナはミッドシップエンジンですが、ライトの真下にラジエターがあります。
その為ライトは高温に晒されるので、劣化や曇り防止に効果絶大です。




もう一度、クリーニング前の状態です。
新品は左右130万円程。

今回は修理も含め、1/4以下のコスト、施工日数は10日前後です。




クリーニング後は透明感と清潔感を取り戻します。
ライトON時のシャープさ、ロスの無い光量は新品と同等以上です。
(数ヶ月、数年で黄ばんだり曇ったりといった事とは無縁です)

ライトが綺麗になると、クルマ全体が引き締まり、
印象が大きく変わると大好評を戴いております。



Ferrari 360 modena ヘッドライトクリーニング完成です。