息子が3週間(土日をいれたらもっとです)の休みに入って最初の週・・・・・さすがに疲れ気味です。
と思ったら、本日は粋なお客様が。
以前、近所に住んでいて、半年ほど前に引っ越した女の子アリソンが、今日は近所に住んでいる彼女のおばあちゃんの家にきたので息子と遊びに我が家に来ました。
近所といっても斜め前のおうちで、極近です。
以前はお母さんとおばあちゃんと一緒にこの家に住んでいたのですが、おばあちゃん(といってもまだ50さいくらいだと思う)がこの度結婚したので、母親と町の向こう側に独立することになり引っ越してしまいました。
小さい頃(ってまだ小さいですが)から息子と一緒に遊んでいたので、お互い遠慮も心配もなく、喧嘩して言いたい事いって、でも譲歩したり誤るタイミングもよくわかっていて、喧嘩しながら一日中遊んでおりましたよ。
アリソンは完全に一歳上の6歳です。お互い一人っ子で、でもいつも一緒に遊んでいたのでその関係は友達というより兄弟みたいなかんじにみえます。一つ年上でも小顔で小さなアリソンは常に、馬鹿デカ頭の我が息子より背が低かったのですが、水はあけられっぱなし。遊び始めたときは同じくらいだったのに、今やうちの息子が5cm以上背が高そうです。
彼女は午前中10時くらいにやってきて、15分くらいの昼ご飯をはさんで6時にうちの旦那が帰ってくるまで二人で遊んでました。すごいなーーーー、疲れないのかね、とか思いますが疲れないみたいです。
何しろすごいのは、二人でつまり同じ人とずーーとずーーっとあきることなくこんな長時間遊び続けることが出来るってことです。
子どもって本来、友達とだと文字通り朝から晩まで遊び続けられるんだなー、と今更ながら認識した次第です。
公園や友達のところに連れて行っても2,3時間くらいで引き上げさせるけど、いつも不満顔。
なるほど、一日中遊んでも飽きないんだから3時間いても、「ええ!!もう!!!」だよなー、と認識も新たにした母でした。
今度、公園に連れて行ったとき帰りにぐずったら「もう2時間もいてあげたのに」とか思わず「2時間だけでごめんね、でもとにかく連れてきたあげたんだからさ」くらいのおおらかな気持ちになるように心がけるべきよねー、などと思ったのでした。
というわけで、もちろん目は離せませんが、息子と遊ぶより見張ってるだけのほうがずーーーっと楽で、今日は少しのんびりできました。アリソン、ありがとー。
さて、今は雨季。とはいえ普通は午前中は雨は降りません。でもこのところ天気がぐずついていて、一日中ほぼ曇りっぱなし。午前中から小雨が降ったりします。
うーーーーん、洗濯物が乾きにくい嫌な天気です。
でもこういうときは逆にスコールは降りません。おりしも息子は休みで幼稚園に行くときよりちょっとエネルギー余り気味。
ってなわけで昨日の午前中に、曇って今にも小雨が降ってきそうななか商店街まで歩いて買い物に行ってきました。自分ひとりだと雨が降りそうなときは車で、晴れなら歩きです。車でっていっても実は歩いて10分くらい・・・・・たいした距離じゃないですね・・・・・。
息子には最近買ってあげたばかりの子供用の小さなスパイダーマンの派手な傘を持って歩かせました。
文句言わずに楽しそうに持って歩き、途中で小雨が降ってくると嬉々とした顔で「雨降ってきたよ。傘持ってるから大丈夫だね」といってました。雨が降ってるときに愚図らずに元気に歩いてくれると親は助かります。
でも実はここまでの道のりが長かったーーーーー、のです。
去年、うちはちょっと大き目の息子用にどこでみつけたのか旦那がかってきた黒い子供用の、でもかなりしっかりした傘をもたせていて、これはすごく良かったのだけど、乾季が開けて雨季に入ったときにどうしたことかこれがみつからない・・・・・。
結局、新しい傘を買うことに。でも欲しいものが欲しいときに手に入らない田舎町オロティーナでは、去年の素晴らしい傘どころか、もうちょっと小さい一般的な安い子供用傘すら、息子にもたせられる柄が売っていない。
どうするどうする、などといっているうちに雨季も真っ只中、そんなとき、ある日旦那が仕事中のはずの時間に家に電話をかけてきました。
「今、マキシボデーガ(安いスーパーチェーン)にいるんだけど、傘が安んだ。△△に買うのはどれがいい?」
というので「去年の黒い傘みたいなの。でも去年ぐらいの大きさのが無かったら普通の子供用でいいよ。自分で傘持って歩かせたいから」といったら、買ってきました、黒い傘。しかし・・・・・・・・・・大きい。
私「大きくない?」
旦那「そんなはずはない。子供用だよ。大人用はもっとでかかった」
たしかに子供用ですよ。正しいですよ。でもねーーーーー、これ小学生用のじゃないのおおおおお!!!
うちの息子にはあきらかにでかい。でも旦那「これどうだ!!いいだろー!!」と傘が欲しかった息子に自慢、基本的に大人用みたいな大きいものを欲しがる息子は大喜び。まあ、息子が気に入ったならねえ。しかし、私には一抹の不安が・・・・・・・・。
そして最初にあたった雨の日、不安は的中しましたですよ。
この傘、息子には大きすぎて、雨が降っていないときに持って歩くときにステッキみたいに突きながら歩けないのだ。
地面につけると傘の柄が顔近くまできちゃうので、息子後ろに思いっきり傘を突き出して歩いてます。しかも段々下の突端が上側に向いてくる。危ないので何度も注意する羽目に
しかも、重いらしくそのうち「ママ持ってーーーー」・・・・・・・。これを恐れていたのですよ。
しばらく「仕方ないかあ」などと思いながら、本人に持たせては結局は最後は私が持って歩くの繰り返し。
旦那のファミリーは基本的に、子どもがもってといえば持ってあげるのが当然。それどころか、基本的に子どものものは(かなり大きくなって中学に上がるくらいまで)持ってあげるのが当然、ってな感じの家なので、現状を旦那に訴えても「で、それがなにか?もってあげるのに何が問題なのか?」的な反応で私の言うことに全くピンと来ない様子。実際、このあたりは小学生の送り迎えは当たり前なのだけど、かばんは親が持っているのもかなりよくみかけるのである。うーーーん。
そもそも、子どもにも自分のものは自分で持つように頑張らせよう、教えようってな感覚は実は結構日本的なのかもしれないなあ、とか思ったりしました。
ところが、あるとき商店街でばったり、引っ越したアリソンとお母さんに会ったのだけど、アリソンが手に小さな子供用の傘をしっかり自分で持って歩いているじゃないですか!!!!
彼女の母親はスクーターか自転車の人なので、母親と一緒にそれに乗るか歩きが彼女の定番。
うちのそばに住んでたときから、とにかくどこにいくのも良く歩いてましたが、そうかーーあんなに歩くのに、(雨が降ってないときも)ちゃんと自分で傘持ってあるくんだねー。
その家族は信仰心厚いプロテスタント系クリスチャンファミリーなのですが、しつけがきちんとしていて質素を好む家って感じなのです。
「そうよ!!ここでもちゃんとさせているお家はあるのよ!!やってできないわけがないわ!!!!!」
と気を強く持った私、旦那に「悪いんだけど、△△の傘を買い換えたいのよね。今のは大きくて一人じゃ扱いずらいみたいだし、私は差してないときも自分で持って歩いてくれる傘が欲しいのよ」といったところ、旦那はせっかく買った傘が私のお気に召さなかったと知りがっくりしながらも
「わかった、今度みつけたら買ってくるよ」
しかしこういう買い物で旦那のセレクトに不安がある私、「っていうか、今度皆ででかけたときに一緒に買おう。私も本人に持たせてみて選びたいし」。
旦那「そうだね、そうしよう」。
しかーーーーーーし、うちの旦那、いい人ですが実は結構曲者です。彼は私の文句によく「そうだね」といっておきながら、本人的にたいした問題ではないと判断すると、つらーーと言ったことを守らない極普通のラテン人なのです。
私の一抹の不安は見事的中しましたですよ。
何日か後に仕事から帰ってきた旦那に玄関を開ける私に「ジャーン!」といいながら得意顔で見せたものは・・・・・そうもうお判りですね「傘」です。
その傘、確かに小さいです、軽いです、息子が持って歩けそうです、そのままなら・・・・・・・・・。
でも、5歳の子に折りたたみ傘買ってどうすんじゃい!!!!!!!!!!!
しかも、基本が大人が使う携帯用なので、軽いけど、突端が丸くなってるとはいえメタルなので基本的にそれなりに細くて鋭く・・・・・・子どもには危ない。しかも一度開いた後にどうやって持ってあるくんでしょうか、誰がキレイに閉じるんでしょうか?・・・・・・・・正解は、ピンポーン!そうです私ですよ、もちろん。
私がスペイン語で「一人で持って歩ける」といったのは、一人で開け閉めできて(子供用はコスタリカでも普通はワンタッチです)、持って歩けて、早い話が全部一人で扱えるって意味だったんだけど、そもそも「子どもが全部自分で出来るようにセッティングする」という発想の無いうちの旦那は文字通り「持って歩ける」傘を、私の「皆で一緒に買おう」という提案も無視し「安かったんだよね」という理由で、まさに「「文句を言っていた私を喜ばせるために」」買ってきたわけです・・・・・・・。
人の善意ってときに空回りするものです。
旦那には可哀想だけど、5歳の子に面倒くさい折り畳み傘、しかも突端処理が大人用で結構かなり細いなどどうしようもないので、旦那には悪いけどここは厳しく「これは・・・・・だから危ないし、使えない。これは私が使うよ」
というと旦那がっくり。そんな旦那には悪いけれどさらに追い討ちをかける私「もう絶対(ここ強調ですよ)息子用の傘は買ってこないように。今度こそは私が選ぶ!!!」と言い渡したのでした。
このとき旦那と話していて思ったのは、そもそも「私が息子の傘を持つのが不都合なわけではなく(というのもあるが・・・)、そもそも、もう5歳なら出来るだけ自分一人で出来ることはやるように教えるべきだ」という、私が当たり前のように思っていたことは、かなり説明しないと理解できず、しかも「そこまで(って傘を扱うだけですよ)やる必要があるのかなーー」くらいの感覚でいること。私の意図を理解させる(どこまで出来てるかは謎だが)までにかなり長ーーーいディスカッションになりましたですよ。
もっともうちの旦那はよく出来た人で「まあ、立派な日本人たちがそうやって育てているのなら、そうしましょう」ってな感じだったのだけど、こんなことを力説しないと判ってくれないとは驚いた私であった。
さて、そんな息子の傘。現在の、チャチですぐ壊れそうだけど、小さくて軽くてワンタッチで開き、息子が文句をいわずに持ってあるくスパイダーマン(この模様、日本みたいにワンポイントじゃなくて全面にでかいスパイダーマンが二つプリントされてます。この辺もコスタリカ風?)の傘がどうやって家にやってきたかというと・・・・・・
正解は・・・・・・・・・・・・お判りでしょうか??
そう、あんなに私がきつく言い渡したにも関わらず、ある日帰宅した旦那に玄関のドアを開けると・・・・・・・満面の笑みにスパイダーマンの傘を片手に持った旦那が立っておりました。メゲナイ人です。
うちの旦那は基本的には全く喧嘩やいい争いをしないタイプですが、実はかなりの負けず嫌いだったりします。
まあ今回は3度目の正直ってなわけで、ようやく彼の努力が報われ私の念願がかなうこととはなりました。
またしても「私が選ぶ」という意見をスッパリ無視された私には微妙な結末ですが、まあ終わりよければ全てよしってことで・・・・・・・・・・。
夫婦円満、家内安全、でもいやはや家庭内とは常にいろいろな思惑が渦巻く場所であると改めて思った、傘購入体験でした。
聖書から(フィリピの信徒への手紙 / 2章 3-4節)
何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、
めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。