少しだけ記しておきたいことができたから
ほんの少しだけだよ
ここに書いておこうね
冬の恋
私はまだあなたを探していた頃
きっと心を失った
ドアを出て行くあなたがどうしても愛おしく見えて
わかっているのに引き止めようとしなかった
心と身体がバラバラになったなあと
思ってしまったあの瞬間
よりダイレクトに感じてしまったよ
毎日真っ黒い渦にまみれて息をしたあの頃
私にとっての酸素はずっとあなただったよ
真っ黒い世界でいつだって
こっちを向いてくれる
唯一の光だと思っていたよ
実際に、光だった
私にとってはね
あなたは職業柄誰にだって振り向く人だったよ
仕方がなかったよ、
でも私が本気になってしまいそうになることも
仕方がなかったんだよ
自分のため、自分のため、だなんて
そんなことを言いながら結局望んでしまっていた
私は甘かったんだなあ
そう言いながらもずっとあなたの為だと思いながら
なんだかんだで生きていたよ
今こうやって私は私
彼は彼で
幸せにやっているんだからいいじゃない
何が悪いことがある?
真っ黒い雲の中、抜け出した宇宙、
そこから落下して広がっていたのはまさにヘブン
今こうやって幸せに暮らしているのは
絶対に周りの人たちのおかげだと思っている
私だけではどうにもならないこともあるし
埋められないことを埋めてくれる人だっている
感謝をしながら生きているなあと実感する
今日この頃の実況中継
ある日飛び込んできた吉報
吉報だと認識している私は
まだまだ抜け出せていないようだ
元気にしてる?
だってさ、
社交辞令のような言葉だったよ
それでもただ
純粋に
嬉しいと思ってしまった
あなたが私に
連絡を取ろうと思ってくれたことが嬉しかった
今度会おう
会いに行こう
唐突に連絡するから、と言ってくれた
何だっていいから
あなたのそばにまだいたいと思ってしまった
彼にとっても悪いことをした