すれ違ってしまうこと、いつだってわかっていた



まだまだ幼かった私


私は私を大切にしようとしなかった

あなたが相手であろうと治らなかった私の癖だった

制御ができない私はとっても馬鹿だった


ばちが当たって当たり前だった










あなたが帰ってからのことを少しだけ思い出した




残していった歯ブラシ


飲み残したグラス


愛し合った思い出


初めて見たあなたの、





それから、なんだ






頭が真っ白になっても夜はやってきて

朝はまた駆け足でやってきて、

私は日々から抜け出せない囚われたままだ


沢山の人に迷惑をかけた


もっと強ければなあと思ったし

こうも生まれた自分を呪った


余計なものがべったりと張り付いた私の心






何も言わないで夕ご飯を作って待っていてくれた

母はいつまで経っても優しいままだった


話さないわけにはいかないのが私の事実だった


誰かが居なくなってしまった虚無感はすごい

私はあなたに会いたいと思ってしまった










歩くこともままならない私は

どうしたらいいのかがわからない、

そんなことを犯しておきながら

平然と息ができる人々に

溜息が出る程だなあ

絶えない人の波に飲まれながら

私は明日もきっと

普通を装ってしまうのだろうよと

本当に言いたいことなんて言い出せないまま

昨日も終わったんだから、

今日はもちろん明日だって終わっていくだろうと

会ったらぶってやりたい、

お前のせいでこんなになってるんだ、

お前にこの苦しみがわかるか、

お前に何がわかる、

お前が思うよりも狂気は暴れているんだ、

お前の想像する劣等感と虚無感はどんなものだ、

お前が、

お前が、









そう言えるのはきっと死ぬ時くらいだ


成仏できないよ私



きっと