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幽霊幽霊。

ユキは、足が痛くて病院に入院していた時期がありました。



まず最初に書くべきことは、
ユキのお家の方々は皆、霊的なものを見ること、感じることができるのです。
そしてそれが原因でmarieはユキ一家にいわれのない迫害を受け、
今の私は霊能者だとか幽霊だとかなんだとかという話を耳にすると、
とてもとてもすごくイヤな気持ちになるのです。



ですので、幽霊だとかの存在を信じてやまない人だとか
そうゆうのを批判されると腹が立ってしまいますという人だとかは
今日のこのお話は読まないことにしてくれるとよいと思うのです。
もし読んでしまったらきっと不愉快なきもちになると思いますので
先にごめんなさいします。ごめんなさい。





さて、今でこそテレビなんかでやれ幽霊だ予言だなんだと騒いでいると
必要以上に冷めた気持ちで、
同時に心がぐるぐるするようなイヤな気持ちでチャンネルを変えるmarieも
ユキと付き合っていたころなんかは心霊特集だとかが大好きで
霊感のあるお友達やら先輩やらの体験談なんかドキドキ聞いたりなんかしていて、
まぁそのころから「なんか嘘くさいなぁ」とは思っていたんだけれども
わいわい楽しんではいたのです。



ユキも自称『見える人』ですから、
marieのオーラは黄色とピンクと…なんて話をしてくれたり
今ソコを女の人が通ったよ、なんて話をしてくれたりしたのです。
これは内緒ですけど、ご多分に漏れず「嘘くさッ」って心でつっこみつつ。



ところで私は中学生のころに母を亡くしているのですが
そのことを知っているユキは
「marieの守護霊は女の人。きっとお母さんだよ」
なんて言ってたわけなのですけれども
この『私の背中にくっついた女の人』が後に波風を立ててくれるのです。



さて、お話をユキの入院に戻しましょう。



ユキは湿気が多いときなんかに股関節を痛めたりすることがあって
それはずっと昔からのことなんだって話してくれておりました。


だから、お散歩デート大好きアウトドアカップルだった私たちは
湿度の高い日は出歩かずお部屋デートをしていたのですけれども
なんだかどんどんユキの足の調子が悪くなり
歩くこともままならなくなり
そしてそしてついに入院して病院内で車椅子を使うようになってしまいました。




毎日お見舞いに通っていた私は
必然的にお見舞いに来ていたユキのご家族とも何度か対面したりいたしました。



ここで復習して欲しい、ユキの性格です。




1番最初の記事に書かせていただきましたように、
ユキといえばネガティブの王様、マイナス思考の伝道師でして、
とにかく基本的に脳みその80%が「どうせ俺なんか」で構成されている
バファリンも驚きのネガティブ高配合なんですけども
そんなネガティブ王が入院なんかしちゃった日には
ユキのまわり半径1メートル以内に近寄ったら
なんだかみんな暗い気持ちになっちゃって
キレイなお花も枯れちゃいそうな
そんな果てしない闇を背負っていたわけです、背景に。




だから私は、ユキの足が治らないのは自己暗示に違いないって思ったのです。
プラシーボ効果なのです!
ん?違うか。
だってね、自己暗示の力ってほんとすごいんです。
すごいんですよね!
病は気からとか、侮っちゃだめです。昔の人はいいこと言いました。
治らない治らないって思ってたら治るものも治らない。
つまりそうゆうコトなんだと思いまして。



marie、ユキのネガティブオーラにも負けず
毎日毎日がんばって明るくしてました。
ひたすら励まして励まして
絶対大丈夫、絶対よくなるって言ってたんですけど。
会話のキャッチボールってあるじゃないですか。
けどね?私が投げた明るさ満点のボールが
もれなくネガティブまっしぐらな変化球で返ってくるんですよ。





marie「あのね?ユキが治らないって思ってたらだめだと思うの」


ユキ「…………」


marie「焦らなくていいから、最初は無理って思っちゃうかもしれないけど

ちょっと前向きに考えてみようよ?」


ユキ「…もういいよ……俺がどれだけ痛いか解る……?…誰も解んないでしょ…」


marie「全部わかってあげることはできないけど、私にできることなんでもするから。ね?

私もがんばるから一緒にがんばろうよ?」


ユキ「…これ以上俺に何をがんばれっていうの…?」


marie「じゃあ私がユキのぶんも全部がんばるから」


ユキ「もういいよ何もしてくれなくて……帰って勉強しな」





みたいな。


そんなわけでmarieの心も病んできていたある日、
相も変わらず原因もわからなければ回復の見込みも無いユキは、
療養の為、しばらく実家に帰ることになりました。



このプチ遠距離状態においても数々のトラブルがあったわけなのですが
今回は足の痛みについてのみお話することに致します。



ユキの足がどうなったのか、結果から言いますと
それはもうケロっと治ってしまったそうなのです。



原因は、私やユキの通う学校がある場所であり、
ユキが一人で暮らすアパートがある場所である
N県N市の空気や霊的なものに体が拒否反応を起こしたからだそうで。



霊能者さんにお祓いをしてもらったところ、
嘘のように簡単に治ってしまったということでした。



そして次にユキの家族の方々が非難し始めたのは、私の存在でした。
私がユキに悪影響を与え、力を吸い取り、弱らせたのだというのです。
そんなマンガのようなパワーを使った覚えはないのですが
なにやらmarieはユキの側にいてはいけないらしく
酷いことも散々言われましたし
あんな変な理由で誰かにあそこまで嫌われたのなんて初めてです。もう。



ちなみにユキってゆう人は

私がどれだけ非難されてようと罵倒されてようと一切助けてくれないような、

「ボクママとパパに逆らえないの」的な精神の持ち主だったのですけども

パパとママのmarieに対する陰口なんかは漏れなく伝えてくれたりしたので

marieの心の傷ってきっと本来の3倍くらいになっちゃってたと思うんだ。



さらにユキ一家、今度は私の守護霊である女性のことを敵視し始めました。
私の亡くなった母親だといわれている女性です。
その女性が、私とユキを引き裂こうとしてユキを攻撃していると言うのです。



ユキの家族は、その後何かにつけて様々な悪い事をその女性や私の所為にして
その度に罵詈してきたわけなのですけれど、
お母さん大好きだった私は
死んでしまった母親を悪く言われることが悔しくて
そのせいで霊能者だとかそうゆう関係の人を見ると嫌な気持ちになっちゃう
そんなカラダになってしまったのです。



信じるとか信じないとか、
幽霊はホントはいるんだとかいないんだとか。
そんなんじゃないのです。

つまり、ヤなもんはヤだし怖いもんは怖いので、
怖いお話なんか聞いてしまった夜は
お風呂やトイレが怖くて怖くて仕方ない、marieってそんな21歳なのです。

喜ぶ顔がみたいから。

marieには、小学生のときからずっと仲良しの親友がいます。

高校3年間ずっと同じクラスで、同じ専門学校に進学して、

ずっとずっと一緒の大好きな友達なのです。

どれくらい大好きかというと、それはもう、とってもとっても大好きなのです。

その子の名前を、あかねとします。



あかねとmarieとユキは、専門学校で同じクラスでした。

ユキの友達と4人で一緒にいることが多かったです。

あかね大好きなmarieですから、ユキとの会話にもあかねが多く登場してくるわけですけれど、

これもそんな会話の一部です。




ユキ「俺さぁ、最初はmarieよりあかねちゃんが気になってたんだよね」



marie「Σ(-Å-)」



ユキ「巨乳だし



※あかねはFカップですが、marieのは悲しいことに手のひらサイズです。



ユキ「最初は、marieの声がキライだったし」

※marieの声は、オタクちっくな人に萌えられます。



marie「だって声はしょうがないもん……」



ユキ「うん、今は好きだけど!」



marie「おっぱいもしょうがないもん……」




そんなユキと、夜中に電話でお話していたときのことでした。




ユキ「俺さぁ、marieと付き合う前に、あかねちゃんで1回ヌいたんだけど



marie「はァ?!




頼んでもいないのに、唐突に衝撃的な告白をするユキ。

一瞬思考回路が停止しました。

その一瞬の後、すぐさま一方的に通話を終了して

幾度もの着信や何通もの謝罪メールを無視して寝たのは当然のことなわけですが。

もちろん学校でも暫く無視していましたけれども

どうやって仲直りしたのかは覚えていないのです。



ユキは、衝撃告白の後に「でもmarieでは3回ヌいたんだよ」と続けることで

私を喜ばせようと思ったらしいのですが、





お前は馬鹿ですか?





そんなことで喜ぶわけがないじゃないですか。

大体ナニmarieの親友でヘンなコトしちゃってくれてるんですか。

あかねは私のでしょ。(や、それも違うけど)



何度も言うようですけれども今の私なら確実に、

なんかもうこんなところには書けないくらいすっごいすッごい酷い目にあわせてから別れますよ。

あのときそうしなかったことが悔やまれますけれども、

今後の人生においてもしまたそのようなことがあった時は

ためらいなく刑に処してやることができそうなので、

あれは人生勉強だったのだと前向きに捉えたいと思っているのです。

あんなくるくるぱーなことを言い出すのは後にも先にも彼ひとりで間違いないんでしょうけど。



今でも思い出すだけでなんだか凶暴な衝動にかられてしまうmarieですから

いつか現れるかもしれないにっくき奴をこの手で倒すために強くなりたいなんて思って

突如筋トレに励みだすことも稀にあるわけなのですが

そんなの漏れなく3日も続かないのなんて分かり切ったことなので

やっぱり未だにmarieの腕は筋肉なしのぷにぷにぷになのです。

sister complex

変態最低元彼氏、なめこナメクジ。
冬と雪をこよなく愛する彼の名前を、仮に
ユキ
とします。



なんと言いましても彼の一番の変態ポイントは、
病的なまでのシスコンっぷりにあります。

ユキには妹がひとりいて、
妹は兄と違い、かわいらしい良い子でした。
この子はユキノと呼ぶことに致します。



ある日のこと、marieはいつものように何か失敗をやらかし
ユキにごめんなさいをしておりました。





ユキ「大丈夫だよ、なんでも完璧にできる人なんていないんだから」




marie「うん、ありがとう~




ユキ「ちょっとずつできるようになればいいでしょ?」




marie「うん!がんばる!!」




ユキ「ユキノみたいに完璧になれとは言わないからさ」




marie「…うん?」




ユキ「ユキノは何でもできるからさぁあんなふうになるのは無理だろうけど




marie「………うん………」




ユキ「ユキノのうなじは最高だよ!すごいキレイだよ?」




marie「……ふーん?」




ユキ「あッ、marieが1番キレイだけど!2番がユキノかなぁ




marie「………」




ユキ「おっぱいもキレイな形だし




marie「…………」




ユキ「運動してたから程良く筋肉がついててさぁ。marieのは筋肉がないんだよ。運動しな




marie「…………」




ユキ「ユキノは料理も上手だし




marie「…………」




ユキ「絶滅した大和撫子だよ




marie「…………」




ユキ「marieも練習すればユキノみたいに上手になれるよ


marie「………………」





…と、今の私なら確実に1発殴った後別れてますけれども。
というような会話が日常茶飯事だったわけなのです。



今でこそわがままッ子なmarieですが、
このころは彼氏に従順な女の子だったものですから
大抵のことはぐっとガマンしてなんでも「はい」って言う事きいてたのです。
大和撫子目指してがんばろー、とか、無謀な努力をしていたのです。

バカじゃないの?とか言わないで、
なんていじらしいの?って思ってください。それが優しさです。




またある日のこと。
この時は、お互いのことを兎にも角にも褒めちぎるという、
端から見れば鬱陶しいことこの上ないバカップルタイムを過ごしておりました。



時にユキのお家のお父さんは気性の激しい人で、
幼少の頃より声を荒げたり暴力をふるうこと等よくあったそうなのです。
その上、両親揃って有り得ない程厳しい家庭でして、
私が見ていた限り、例えるなら
体をガムテープでぐるぐるぐるぐる巻いたあと
頑丈な鉄の鎖でぐるぐるぐるぐる巻いて巻いて
さらに南京錠を30個くらい取り付けた後
30個の鍵を世界各国至る所に隠し
その体を台車の上にのせて引き摺り
親の思う通りに動かしているような

そんなステキな教育方針の家庭だったものですから
ごく普通に育ってきた私なんかは心底驚き、





marie「ユキが悪い子に育たなくてよかったぁ…」





と、素直な感想を洩らしたわけなのです。
私がそんなふうに育てられたら、
どこかでひねくれ捻じ曲がっていることは確かなのですから。





ユキ「だって俺がしっかりしてなきゃね」




marie「うん、そうだね!」




ユキ「でもさぁ、俺が道を踏み外してたらさぁ」




marie「うん?」




ユキ「ユキノは妊娠してるね




marie「は?!」




ユキ「親父なんかボコボコにしてさぁ、ユキノ襲ってヤってたね



はい皆さん、引かないでください。
こんな人間と1年も付き合っていた
marieに引かないでください。
過去の自分に「目を覚ませ」って伝えたいって気持ちは
間違いなくmarieが1番大きいんですから。




そんな変態ユキのお部屋には、衝撃的なゲームがありました。
ゲームで遊ぶ人は兄の立場になり
10人くらいの妹に慕われ、愛され、
自分も妹を愛しちゃおうというような
それはそれは変態チックな匂いあふれるインモラルなゲームであり、
妹たちの年齢は大体幼稚園から中学生くらいまでといった感じで
そういう意味でも、何とも危険な作品だったのです。

その危険なゲームを興味本位で持ち帰り、
友達と一緒にインモラルの世界を体験してみました。
marie、19歳の夏でした。



10名ほどの妹たちは、
それこそ十人十色、奇怪な呼び方で兄(marie)のことを呼びます。
「お兄ちゃんに始まり、覚えている限りでは
「あにぃ」「兄チャマ」「おにいたま
等等
皆が皆、頬を染め、語尾にハートを付けて擦り寄ってきやがります。

自分の彼氏がテレビ画面の前で「○○タン萌え~とか言っているような人種だったのかと思うと
泣きたいような怒りたいような切ないような
なんともいえない、複雑な心境になってしまうのです。
見た目は普通の人なのになァ、と、なんだか騙された気分です。



でもゲームは楽しかったですよ。
あまりにも有り得ない設定やストーリーに
友達と2人でビシビシと突っ込みながらたくさん笑わせていただきました。



そんな筋金入りのシスコンなユキと付き合って以降、
私は妹のいる男性に軽い嫌悪感を抱くようになってしまったわけなのですけれど
どうしたら良いのでしょう。
依然として解決策は見つかりそうもありません。

ランキング1位と2位はぶっちぎりですよ。

私が思う、こんな男とは死んでも付き合いたくないランキングなのですが

残念ながらどうしても「どちらがより駄目であるか」を決めかねるため

おじいちゃん元彼、どちらを1位にするか選べないmarieです。



marieのおじいちゃんといえば、短気で暴力的で自己中な俺様系であり、

ジャイアンですね、ええ、まさに。ジャイアン3乗ぐらいな。

あの、映画版の、のび太に優しいジャイアンじゃない方ジャイアンですよ。



彼女でも妻でもない私も、幾度となく迷惑を被ってきたわけですよ。

そしてその度に思ったのです。

今は亡きおばあちゃんは、一体全体なにゆえこのような人と結婚したのであろうかと。



とにかく気が短い事この上ないおじいちゃんは、

今でこそ多少の落ち着きを見せてはいるものの

数年前はただひたすらに四六時中イライラプンプンとしている人でありました。



喫茶店やカフェなんかで、注文した物が手元に来るのがちょっと遅れると烈火の如く怒り出し、

こんな店で食えるか!と喚きながらお店を出て行くものですから

必死で謝るウエイトレスさんに、逆に私が一生懸命謝ったものです。

けれども、翌週あたり、そんなことスッカリ忘れてしまっているおじいちゃんは

また同じお店を笑顔で訪れたりなんかしちゃうわけですから

私なんかもう無駄にハラハラしちゃいます。



そんなジャイアン…もといおじいちゃんは、度々昔の喧嘩の話をしてくれたりするわけですけれども、

相手をギタギタのメッタメタのぐちゃぐちゃにしてやった話など聞いて喜ぶmarieではありません。はい。

いいからちょっとそこへ座りなさいと。

何でも暴力で解決するのはおやめなさいと。

折角お口がついているのですから、まず落ち着いてお話なさいと。

そんなふうにお説教したい気持ちをぐっとこらえて、

「うんうん、おじいちゃんは強いねー、すごいねー」とお話をきいてあげるのが

賢い孫娘のあり方だったわけなのです。



一方、元彼はといいますと、おじいちゃんとは全く違うタイプの人ではあったのですが、

とにかく、ネガティブ王の称号をくれてやるから黙れっていうくらい、
じめじめうだうだ、ナメクジからなめこが生えたような男でした。



そんななめこナメクジと付き合ってた私も相当なお馬鹿ですけれども、

やっぱり恋は盲目なものですから

今でこそ思い出すのに必ず怒りを伴う記憶が、当時は愛の歴史の一齣だったりしたのです。



もし今あのころの自分に会えたなら、

今すぐなめこナメクジと別れるように、全身全霊をかけて説得することでしょう。

けれども私のことですから、きっと過去の自分も全身全霊をかけてそれを否定するでしょう。

なにせ、本気でなめこナメクジと結婚するつもりでしたから。

結婚して、女の子を授かるつもりでしたから。



けれども、もし本当に結婚なんてしてしまっていたとしたら

間違いなくmarieの孫娘は

「おじいちゃんみたいな人とは死んでも付き合いたくない」

「おばあちゃんは、一体全体なにゆえこのような人と結婚したのであろうか」

そう思っていたことは間違いないのです。