水上勉・著「土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月」読了。


映画「土を喰らう十二ヵ月」を観て、原作を読んでみる。


そこここに映画で観た場面や台詞があり、原作の良さを損なわず現代風にうまく映画化された作品だったのだなと思う。


昭和五十年代に書かれた本で、現代の感覚にはそぐわないその時代ならではの古さがないわけではないものの、タイトル通りの"土を喰ふ"という昔も今も変わらない(むしろ現代においては稀有な)贅沢さを感じる一冊だった。