PRISMIC-is.jpg

本日二本目は「愛を読むひと」。

想像していた以上に深くこちらに問い掛けてくるような作品で、未だに余韻が残っています。

ケイト・ウィンスレットを始め、俳優陣の演技が光ります。

また、観終わった後で、監督が「めぐりあう時間たち」と同じスティーヴン・ダルドリー氏だったことを知ってなんだか妙に納得してしまった。

2作に共通して言えるのは、過去と現在の時間の流れの交差具合が絶妙だということ。きっとこの監督の素敵な特徴なのかもしれない。

それにしてもこの作品を観て、誰かを愛することや許すことは本当に難しいことだと思いました…。

マイケルのように、自分の人生を変えてしまう(狂わせてしまう、に近いほどに)ほどの誰かがいることは果たして幸せといえるのかどうか…。

私たちは一人一人いろんな面を持つ多面体で構成されていると思うけれど、人が誰かに抱く愛は、その人の過ちや知らなかった面を知ったときにも、それを含めてその人をこれまで通りに愛せるのか、許すことができるのか…。

今の私にはキャパオーバーの問題ですが、いずれにせよ、人に深い問いを投げかけてくる質の高い映画でした。