二年前、映画館で観て以来の「百万円と苦虫女」です。
刑務所の塀の横の道を「♪シャバダバシャバダバ~」と歌いながら歩いていくシーンがつよく印象に残っていて、ツタヤをぶらぶらしているときに、件の歌がクレッシェンドで近づいてくるようなそんな啓示的?wなビビビがあったので借りてきました。
なんか、なんだろう・・二年前に観たときよりもずっと心に染みてきました。とても素敵な映画だった。
終わり方もとても好き。
人の出会いと別れと、束の間、人生が交差する瞬間を切なさとともに描き出しているなぁ。
時には知らない方が、勘違いしたままの方が、前に進めるということもあるのかもしれないと思わせる結末です。でも決して暗い気持ちではなくて、とても前向きなところがよかった。
主人公の鈴子の、生きることにおける不器用さがなんだか自分を見ているようでえらく共感してしまいました。
「自分、不器用ですから・・」っていうプラカードを持って生きられたら楽なのになぁ。そうでもないか(笑)。
はからずも、この映画もまた舞台は夏で、あらゆる方面から夏の切なさが攻め込むようにやってきている。
行きたいところも、やりたいことも沢山あるといえばあるのだけど、
たぶん、どこに行っても、何をしてみても、私が私である限り今のモヤモヤは解決されないのだ。
あ~全くめんどくさい自分だ。
こんな自分をどうか誰か、高らかに笑い飛ばして欲しいのです。