今日はたくさん現実逃避をしてきたために、ゲリラ的に(?)記事をアップします。
上野は東京藝術大学大学美術館にて、「ポンピドー・センター所蔵作品展 シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い~交錯する夢と前衛~」をば。
なんと今日はシャガールの誕生日だったりもするみたいです。
実はこの展覧会の初日(数日前です)に藝大で行われた、今回の展覧会を監修された(という言い方でよいのかな?)ポンピドー・センター(すごくどうでもいいことだけど、今まで”ポンピドゥー”表記に慣れてきたので、突然の”ポンピドー”表記にとまどいを隠せないΣ [・ △ ・])学芸員のアンゲラ・ランプさんの講演会も聴きにいっていたのですが、
当日は、フランス語→日本語の訳を聞きつつ(仏文の意地・・!と思って頑張ってリスニングもしてましたが、やはり専門用語とか出るとなかなかに難しかった・・)だったので、話されている文の内容と内容にどうしても時間的空間があいてしまって、メモを取ることのみで考える余裕もなく終わってしまっていたのでした。
・・が、しかし!
実際に絵や彫刻を前にしたとき、前知識があるのとないのとではこんなにも見方が違うものなのか、と目から鱗でした。
これまでは、”芸術の見方”のようなものさしを持たずに、見たままに感じるということを大事にする見方をなんとなく続けてきたのだけれど、
画家が生まれた時代背景、絵が描かれた時代背景、画家の交友関係などなど、知っておく方がより絵画に近づけるという事象もあるのだと今さらながら反省したりもしました。
それにしても、シャガールの一時期の傾向と、ラリオーノフ、ゴンチャローワあたりのキュビズムに多大なる影響を受けたであろう画風、やはり自分的鬼門はキュビズムだと再認識(´`)もうあればっかりはわからん・・・
ふと思ったのだけれど、結局当時いくらキュビズムが目新しいものだったとしても、そんなに誰も彼もが傾倒するほどの重要な価値を持っていたのか?ということも疑問だし、
一体キュビズムのどこにそんなにも惹かれてしまったのか、そして社会的背景は等しく画家たちに降りかかるものとしても、芸術にはオリジナリティが大事(少なくともシャガールの時代にはそう考えられていたのでは?)だと思うけども敢えてみんなで”キュビズム”という同じベクトルに向かってしまうことに違和感はなかったのか?
などなど疑問が浮かんできました。
シャガールが世界的に認められた所以も、つまるところ、キュビズムという誰かの芸術の轍を踏み続けたのではなく、影響は受けながらもそこから脱し、(進化したという言い方が適当かな?)自己の内面を具現化することで
そこに美しさが生まれたからではないのかな、と思います。
うーん、やはり美術史をもっと専門的に勉強したいものだなぁ。
憧れてやまない、東京藝術大学でそんなことを思いました。
講演会の時なんかは教室で講演を聴くことができたので、それだけでなんだか浮き足だったものですw単純だな・・(´∀`)
今日も今日とて、藝大の購買を覗いて束の間藝大生気分を味わってみたりとか・・ね。
おもしろかったのが、購買に石膏とかがどーんとお米の袋によく似た袋に入れられておもむろに置いてあったりとか(美大だったら当たり前といえば当たり前か)、難しそうな芸術書の隣になぜかヘタ○アが並べられてたりとかw
カオス!でもそんな自由さがとても好きです。
今だからこそ思うことではあるけれど、
やはりできるだけ早い段階で自分の好きなこと、興味のある分野というものに気付くということは大事だなと思いました。
今だからこそ思えるのだけどねぇ。
そしたら未来は、今は、変わっていたかもしれないよ。
と、そんな私の四方山話は置いておくとして、
シャガールの絵(特に三階展示室のもの)や、デザイン画はとても美しく、ぜひぜひ足を運んでもらいたいです。
オペラ座の天井壁画の感動が蘇ってきたほどです。
あとは、カンディンスキーの連作が、夏の光のペカペカした感じや、つややかさを感じられてとても素敵だったのでこの感動をぜひ。