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ジュリア・ロバーツ主演、「モナリザ・スマイル」。


最近観ている映画はどれも自分的には脅威の確立で当たりばかり。


この「モナリザ・スマイル」もおすすめしたい作品です。


ジュリア・ロバーツに関しては、実のところ、大女優・「オーシャンズ12」にカメオ出演(であってますよね?)というくらいのことしか知らず、そんなに思い入れもなかったのですが・・・


この映画観て、すごくすごく好きになりました!


きれいだし、かわいいんだけど、ただそれだけじゃなくて・・・チャーミングって言葉が一番当てはまるのかな、人懐っこい笑顔とか、彫刻的な美しさとはタイプが違うけれど、とっても素敵な女性だなぁと思いました。


そして、大好きなキルスティン・ダンスト!実はこの映画に出てることは知らなかった・・・!


今回の役はキルスティンには珍しいタイプの役柄だったように感じました。


彼女はセクシーでキュートな小悪魔的魅力が持ち味というのが私のイメージなのですがw、今回の映画では、50年代の女性は自己犠牲をして家庭を築くことが一番!(しかも本人達はそれを決して「犠牲」とすら気付いていないような時代の)という価値観の中、


一番その価値観に捕われてしまっているちょっとお堅い役柄。


でも、一番”変わる”キャラクターだったかも。




この映画全編を通してすごくよかったと思った点は、


①ジュリア・ロバーツ、キルスティン・ダンスト、マギー・ギレンホール・・・などなど本人の魅力も満載、演技も光る出演者が多かったこと


②ジュリア演じるキャサリンは美術史の講師で、アメリカの美術史の授業風景や、絵画が取り上げられていて、美術史を学んでいる私にはとても興味深かったこと


③カメラワークが秀逸だったこと(クリスマスや、雪が降り積もっているシーン(ブリューゲルの「雪中の狩人」を思い出してしまった)、湖畔のシーンはとてもきれい)


④音楽がポップでとてもかわいかったこと


⑤何よりよかったのが、強引にいろんな物事をうまくいかせるストーリーにしていなかったこと



大きくは以上でしょうか。


特に⑤はほんとに素晴らしいと思う。


無理の無い、それでいて未来がちゃんと明るいことを提示しているいい終わり方だったと思います。


こういった過去の時代設定の映画を観ると、いかに現代に生きる女性が自由になってきたかを感じさせられるけれど、それと同時に、もし自分がその過去に存在したとしたら、自分も、時代の価値観に何の疑問も抱かずに生きていたのだろうか・・と考えてしまいます。


今の時代に生きる自分を考えると、いろいろ疑問を持ってはみても、どこかで諦めてる自分がいて、行動に移そうとはしていないよなぁ・・・。



それはともかくとしても、とっても素敵な映画なのでぜひ観てみてください。