やっと観ることができました。
さだまさし原作の「眉山」。
単行本で去年の夏だったかな?に読んですごく感動してずっと観たかった作品。
本から映画化されたものって、毎回やっぱり本の方がいいなと思うんですがこれはけっこう健闘したんじゃないかと偉そうにも思いました。
阿波踊りの迫力とかはやっぱり映像・音声の迫力がある、なしでは違うだろうし。
でも、原作がやっぱり好きかな。
確かこの本と同時進行くらいでよしもとばななの「なんくるない」を読んでいて、この二作品がすごく自分の心境とか状況とかとシンクロして心を動かされた記憶があります。
「眉山」は特に、何かにつけて気付いたら自己投影していた部分が多かったなあ・・・
最近の若いお母さんとかで、母である前に私はオンナよ!という主張をする人をたまに見かけるけど、
それってやっぱり違うような。
子供を産み育てるっていうことは、オンナである前に母親でいる責任や自覚が必要だと私は思う。
母親<オンナになるなら、そこに子供を産むっていう選択肢はいらないんじゃないかなあと。
「眉山」に出てくるお母さんは、オンナであるけど母親である、その描き方がすごく上手だなあと思いました。
またこの作品はちょっとした夏の描き方も上手だと思いました。
夏は私の一番好きな季節ですが、もしかしたら一番切ない季節かもしれない。
萌える緑や、蝉の声、花火、うだるような暑さ、そのどれもが私に切ないほど「生きている」ということを実感させる季節です。
もうすぐ、夏がきますね。