子宮「筋腫」の摘出 ~子宮肉腫③~ | ルビーとアデルと虹の丘

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~食いしん坊アデルとお転婆リリアの物語~

このブログは予後不良の子宮肉腫から卒業することができた私の

2011年~2022年の記録を2024年1月に書いたものです。

 

素人の描いたうろ覚えの記録なのであくまでも参考程度に読んでください。

 

「子宮頸がん 異形成3b」の状態が長く続きましたが

私の場合 検診の際 エコーで見えている「子宮筋腫」についても常に話題となっていました

 

子宮筋腫については 初めて子宮頸がん検診をしたときからありましたが

「良性腫瘍」のため 経過観察を続けていました

 

時を経て 次第に大きくなっていて 摘出する頃にはエコーで計ると

18㎝くらいの大きさになっていましたが 担当医は「良性だから」

と気にすることもないという姿勢でした

 

私の場合 子宮「筋腫」により 重い月経痛と貧血がありましたが

子宮筋腫は女性の4人に1人が持っていると聞いていたので

私自身もあまり深刻に考えていませんでした

 

ところがとても我慢強い知人が 子宮筋腫が肥大して

ある日仕事中に「床を転げまわるほど痛みを感じ」て 救急車で運ばれました

 

結果 手術で子宮と筋腫を摘出をしたのですが 筋腫は20㎝を超えていたそうです

 

2011年6月ごろ 私は月経痛以外でも下腹部に頻繁に痛みを感じ始めて

前述の「我慢強い人が床を転べ回るほどの激痛」になる前に

筋腫を摘出したいと考えるようになっていました

 

別の知人に話をすると 知人のお姉さんが腹腔鏡で筋腫を摘出して

切除部分が小さいので術後が楽だったというのを聞きました

 

そこで 2011年8月中旬、がん研の診察の時 担当医に

「筋腫を取りたいんですが 腹腔鏡手術でできますか?」と聞いてみました

 

すると担当医は「うちでは腹腔鏡オペはしていませんが開腹手術ならできます。手術をするならあなたの場合、異形成があるので開腹手術で中の状態を見つつ子宮も一緒に摘出すると安心ですね」とのことでした。

 

この話は2011年の話なので 腹腔鏡オペもまだ少数派の術式だったので 

わずかな不安もあった私は開腹手術をお願いすることにしました。

 

とはいえ、手術室、病室はすぐ空くわけではない上に、私の場合は「良性」の「子宮筋腫」の摘出手術なので 緊急性も低く 予約を取る優先順位は低いとのことでした。

 

にもかかわらず9月中旬 「病室とオペ室が取れそう」との連絡があり、10月中旬に手術が決まりました。

 

そして朝一番の手術、オペ時間は2時間半の予定でした。

 

ところが終わったのは夕方5時くらいで 8時間の手術となり

待っていた夫は何度も何度も「まだですか?」とナースステーションに聞きに行ったそうです

 

そして戻ってきたときの私は「土気色した顔」で、のちに同じ病室の人の話では

「死相が出ていて長くはないな」と思ったそうです

 

のんきな夫もさすがに危機感を感じて 「死に目は立ち会いたい」と

すぐに会社に電話をしてとりあえず1週間の休みをとったほどです

 

このように私は術後の容体が悪かったらしく、すぐに病室には戻れず

容体が見やすいようにナースステーション脇の部屋にいたそうです

 

そしてついに 私についていたモニターが危篤状態の警報音を鳴らして

お医者様や看護師さんがあわただしく動いている気配がしました

 

私自身、目は開けられないものの 意識がありましたが

はた目からは「意識がない」ように見えていたようで

「まずい!」「〇〇して!」「はい!」などの緊迫したやり取りが聞こえていて

 

「なんで皆慌ててるんだろう」と、 私自身は他人事のように思っていましたが

実際は先生たちに自分の命を預けている状態でした

 

しかし先生たちの努力によって 私の生命は保たれ

予定より10日多く入院して 無事退院しました

 

(入院期間21日でした)