実用燃費はどうなの? | CAR-EQ 新車のための       装備と解説データバンク

実用燃費はどうなの?

カタログにスペックとしている燃費(10・15モード走行)は良くても、実際に普段運転した場合の燃費はそれよりずっと悪い。実用燃費がカタログ燃費より悪いのは常識となっている。私が今乗っているクルマも、カタログ燃費と比較すると7割程度しか走らない。誇大広告ではないかと思ったりもするが、そのような評価しかできない測定法でやっているのだから仕方がないのだろう。

だが、実際どの程度の燃費なのかを知ることは、クルマ購入時には実に気になることだ。いろいろなホームページやブログで燃費の記録がみられるので、少し集めてみた。すると、


新型ステップワゴンのエンジンは2Lと2.4Lがある。それぞれ10台分以上の実用燃費(自己申告)を平均してみた。2.4L車はカタログ燃費12.2km/Lに対して平均9.2km/L、2L車はカタログ燃費12.2~13.2km/Lに対して平均8.8km/Lだった。

カタログ燃費では2L車の方が良いのに実用燃費では2.4L車の方が優れているようだ。2.4L車がCVTであることも燃費を良くしている要因だと思うが、車両に対して適正なエンジン出力というものがあるような気がする。

一般道で2L車をまわりの交通に合わせて運転すると、どうしてもアクセルを踏み込みすぎる傾向にあるはずだ。車両価格や税金などを考えると、多分2L車の方が経済的なのだと思うが、燃費や運転のストレスを考えると2.4Lを選ぶ価値は大きい。


同じように、ゴルフトゥーランでも調べてみた。Eは1.6Lの6AT、GLiは2.0Lの6ATだ。Eはカタログ燃費12.6 km/Lに対して平均10.5 km/L、GLiはカタログ燃費11.6 km/Lに対して平均10.1 km/Lだった。わずかに1.6L車の燃費が勝っていたが、差はわずかで、しかも1.6Lの方がカタログ燃費からの落ち込みが激しい。トゥーランも2.0Lの方が適正なのかもしれない。


ところで、ステップワゴンとトゥーランはほとんど車重が変わらない。両車とも1.5~1.6トンクラスだ。カタログ燃費はステップワゴンの方が良いが、実用燃費ではトゥーランの方が優れている。日本車と輸入車の燃費に対する考え方の違いなのかもしれないが、カタログ燃費にはだまされないようにすることが肝心。