今回ご紹介するのは、マツダ アテンザワゴン 4WD XD PROACTIVE。

クリーンディーゼル車に実施した、ウォールナットブラスターによるインテークマニホールド洗浄作業です😊
こちらのアテンザは、当社で新車をご購入いただいた車両になります。
初回登録から7年が経過し、走行距離は約11万キロです🚗
今回の車検では、オーナー様より、「年数も距離も重ねたので、このタイミングで一度しっかりリフレッシュしたい」というご相談をいただきました🙂
そのご要望を受け、
ブレーキ、足回り、エンジン関連まで含めた、大掛かりなメンテナンスを実施しています。
ブレーキ一式
ショックアブソーバー
ロアアームを含むサスペンション周り
エンジン関連では、
ウォーターポンプ
サーモスタット
エンジンマウント全数
クラッチオーバーホール
さらにエアコンのリフレッシュまで行い、時間をかけて全工程を無事に完了しています😊
ただ、これらすべてを一度にご紹介するのは難しいため、今回はその中でも、クリーンディーゼル車で特に影響が出やすい、
インテークマニホールド
スロットルボディ
EGR系統
の洗浄作業に絞ってご紹介します🔧
まず前提として、EGR(排気再循環)システムは、クリーンディーゼル車に限らず、多くのガソリン車にも採用されています。
そのため、ガソリン車でもインテーク系が汚れること自体は、決して珍しい現象ではありません。
ただし、同じEGRを搭載していても、汚れの進行スピードや堆積量には、ガソリン車とクリーンディーゼル車で、明確な違いがあります🤔

ディーゼルエンジンは構造上、ガソリンエンジンに比べて、排気ガス中のスス(カーボン)量が多く、そのススを含んだ排気ガスが、EGRによって吸気側へ戻されます。
さらに、ブローバイガス由来のオイルミストが加わることで、ススと油分が混ざり合い、粘着性の高い汚れとして、インテークマニホールドやEGR通路に、
付着しやすくなります😅
近年のクリーンディーゼル車には、外見上スロットルバルブのように見える部品が、装着されているケースもありますが、ガソリン車のように、常時吸気量を制御するためのものではありません。
EGR制御やエンジン停止時の振動低減、DPF再生制御などを目的とした、補助的な役割で使われています。
こうした構造や使用環境の影響により、ガソリン車でも汚れは発生するものの、クリーンディーゼル車の方が、より短期間で、より厚く、インテーク系が汚れやすい傾向にあります。
実際に今回の車両でも、洗浄前のインテークマニホールド内部は、金属面がほとんど見えないほど、ススが堆積していました😨
この状態が進行すると、
アイドリングが安定しない。
発進時にもたつく。
加速が重く、伸びが悪い。
といった症状が現れることがあります。
今回のアテンザについても、オーナー様から少し前より、「以前より出だしが重く感じる」「踏んでも伸びが鈍い気がする」といったご指摘を受けていました。
点検結果と照らし合わせたうえで、今回の洗浄作業を行っています🙂

そこで使用したのが、ウォールナットブラスターです✨
クルミの殻を粉砕した専用メディアを、エアで吹き付けて洗浄する方法で、金属を傷めにくく、長年蓄積したスス汚れを、効率よく除去することができます。
なお、作業中の写真については、実際にウォールナットブラスターを当てながらの作業となるため、どうしても手元が動き、少しブレた写真になっています💦
肝心かなめの作業写真がブレブレで、すみません🙇♂️

ただ、現場でのリアルな作業の雰囲気として、ご理解いただければと思います。
洗浄後は、インテークマニホールド内部の金属面が、はっきりと確認できる状態まで回復しました✨

スロットルボディやEGR通路も含めて、可動部の動きは本来の状態へと戻っています。

この作業は、専用設備と分解作業、そして確実な判断が必要になるため、どこの整備工場でも行っているものではありません。
当社では、実際の汚れ具合や使用状況を確認したうえで、必要と判断した車両に対してのみ、
この作業をご提案しています。

クリーンディーゼル車を、できるだけ長く、安心して乗り続けたいと考えている方にとっては、
非常に効果的なメンテナンスの一つです😊
今回のアテンザも、インマニ洗浄を含め、全工程すべて無事に完了しています。

今後も、実際の整備事例を通して、車両の状態に合わせたメンテナンスの考え方を、分かりやすくお伝えしていきます📘
クリーンディーゼル車の不調や、走行距離が伸びてきた車両で、気になる点がある場合は、お気軽にご相談ください😊
代表:遠藤
【お知らせ】
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます🙇♂️
今後は、ホームページとInstagramを中心に、日々の整備事例や作業内容を、
分かりやすくお伝えしていきます📷
その中で、整備の背景や判断の考え方など、もう一歩踏み込んだ内容については、
noteにてご紹介していく予定です✍️
気になる方が、必要なタイミングで、気軽に読んでいただける場所として、
noteを位置づけています🙂
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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