7月に入った。

今月は切り替わりの季節である。

 

妻の国民健康保険

国保の限度額適用減額認定証

入院関連の助成申請などが待っている。

 

このうち健康保険だけは、

何もしなくても送られてくるので、

妻のような若年性認知症の本人には、

面倒な手続上の負荷がかからない。

 

 

だが今後はマイナ推進により、

進行した認知症の当事者は、

自分からアクションを起こさなければ、

保険証の恩恵から遠ざかるかもしれない。

 

人間よりITを優先した細かい申請用紙

撮ることが難しい適正な写真

窓口での本人確認……。

バリアフリーを謳った認知症基本法の

精神に反するバリアが幾重にも増える

 

そんなことを考えながら昨夜は、

2022 Langhe Bosio Chardonnay

Cuvée del Galloという

イタリア・ピエモンテ州

白ワインをグラス1杯飲んだ。

 

カルディにて1127円で購入したが、

少し冷やすと美味しさが増し、

樽由来と思われる柑橘の香りが心地よい。

フィニッシュにぶどう由来の

苦みが感じられる飲みやすいワインである。

 

 

6月の最終日、

終末期の母の元へ向かい途中、

会期の終わった国会報告を行う議員がいた。

与党の若手の衆議院議員だった。

 

1~2年後からマイナ更新時に直面する

認知症の進行した人

更新がスムーズにできないことにより

起こるかもしれない“健保無保険状態”

ついて対処を求めるとともに、

認知症基本法の精神を尊重するよう訴えた。

 

TVでは与党の政治資金のことを騒いでいる。

野党もそのことを追及しているが、

それは本質的問題の矮小化、

あるいは視線を逸らすことに貢献している。

 

我々が抱いている疑念とは、

閣議だけで物事を決定し、

強引の推し進めていることで、

いまそれが問われていると思うのだが……。