昨日も特養の見学に行った。

もちろん、若年性認知症の妻の

退院後の居場所探しのためである。

 

特養の申し込みには、

締め切り日が毎月設定されており、

6月分に間に合わすためには、

今週中に見学を終える必要がある。

だから昨日は昼どきを挟んで、

ダブルヘッダーでの施設行脚となった。

 

午前の見学を終え、

最寄り駅の商店街へ向かうと、

1700円のランチコースを見つけた。

午後の部までには余裕があるため、

コースだと時間調整にぴったりだった。

 

さっそく店内に入ると、

飾られたワインの瓶が目に入ってきた。

グラスの白ワインを頼むと、

本日のハウスワインは3種類あるという。

さらにメニューにはない

ロゼ2種類の用意もあるという。

 

フランスの白2種類、日本の甲州、

南仏とハンガリーのロゼ各1種類の中から、

僕がセレクトしたのは、

ハンガリーの微発砲ロゼワインだった。

 

2018 Vylyan Villány Kszi(ヴィリアン・

ヴィラーニ・キスィ) というこのワイン、

同国南端のヴィラーニ・パンノン地方のもの。

ブドウはピノ・ノワール100%で、

圧搾ではなく、フリーラン・ワインという、

自重で流れ出した果汁を搾るスタイルで、

発酵にステンレススチールタンクを使用。

 

フレッシュな中にも繊細さが感じられ、

ベリー香の中にスパイスのニュアンスを含み、

やさしい微発泡とフィニッシュの苦みが、

暑い時期には心地よい。

 

 

料理が出て来るまでの間、

ネットニュースを見ていたら、

「奥歯失うと認知症になるリスク増加」

見出しが目に飛び込んできた。

折しも6月は「歯の衛生月間」である。

 

九州大学の研究グループの調査によると、

65歳以上の約2万2000人

医療報酬明細書を分析したところ、

奥歯のかみ合わせが、

アルツハイマー型認知症の発症と

相関していることが明らかになった。

 

この研究によると、

奥歯のかみ合わせが全部そろっている人と、

一部が欠損している人を比べると、

奥歯が失われている人のほうが1.34倍

アルツハイマーの症状の発現が高く、

前歯まで含めかみ合わせが皆無な人とでは、

1.54倍も高かったという。

⇩  ⇩  ⇩

 

午前中の特養でも、

歯科の往診については尋ねた。

歯を失わないためには口腔ケアは欠かせない。

誤嚥性肺炎を予防するうえでも重要である。

ロゼワインを飲みながら、

妻の週1回の口腔ケアの日

今日(昼食の時点で)であることを思い出した。

 

 

 カエル   カエル   カエル   カエル   カエル

 

このブログは若年性認知症や認知症を核に、

世の中のニュースから見た

認知症の人や家族への影響について、

ワイン情報を交えて綴るスタイルで始まりました。

 

ワイン情報を毎回入れ込むことは難しいので、

「のち白ワイン赤ワインワイン!」という形になったのですが、

久々に当初のスタイルで書いてみました……。

 

▲コースのメインは豚肉のロースト。このほかに、

サラダとスープ、食後のコーヒーがついていました