先週後半からほぼ連日、

訪問営業のように特養巡りが続いている。

ほとんどの特養が駅から最低20分はかかる。

バス停の近くの施設でも、

ルートの途中に坂があるので、

足腰はかなり鍛えられ、

強い陽射しで鼻と手の甲は焼けてきた。

 

入口に辿り着くと、

施設により感染対応の作法が違うので、

手順を探らなければならない。

 

何も表示がないところもあれば、

玄関の外に看板を設置し、

①②…⑤と手順を掲げる施設もある。

 

マスク着用は当然なのだが、

それ以外に共通していることは、

入館時の検温と手洗いで、

昨日行った施設ではハンカチで拭かないよう、

手洗い台の壁面に貼り紙があった。

ただ大概のところでは、

使い捨てのペーパータオルが設置されている。

 

細かいことだが履物の対応が、

各施設により大きく違うところで、

入館早々いちばん戸惑うのだが、

何の掲示もないところではあたりを見回し、

先客があれば同じようにしている。

 

指示があればそうするが、

履いてきた靴を下駄箱に入れるのは、

とても気を遣う。目に見えないものは、

靴の裏に貼りついているかも知れないからだ。

極力、下駄箱に入れず、

カーペットが敷いてあれば、

その外側に隅に置くようにしている。

 


日替わりで特養巡りをしていると、

居室見学ができない施設ほど、

入口の掲示が細かく

面会にも制限があることがわかってきた。

 

各施設の苦渋が玄関先で垣間見えるのだが、

そんな施設では感染対策のほかに、

もうひとつ困っているものがあるようだ。

 

それはマイナ保険証である。

従来までの顔写真入りでない保険証は、

緊急の場合に備え特養で保管をしているが、

マイナカードは預からないところが多い。

 

ところがマイナ保険証になった場合、

地方公共団体から対応策の指針が、

まだ明らかになっていないため、

宙ぶらりんの状態になっているらしいのだ。

 

“保険証の廃止”は加速化しているが、

特養巡りをしていると、

意外な方向から世の中のことが見えてくる。

 

 

のち白ワインワイン!

 

2022 Rioja Nivarius Tempranillo Blanco

(スペイン/リオハ)

 

テンプラニーリョというスペインを代表する赤ワイン用の黒ブドウでつくられた白ワインを飲んでみた。フランス語だと、ブラン・ド・ノワールのワインである。黒ブドウから白ワインをわざわざつくる理由は解らないが、このワイナリーは、白ワインを専門につくっているとか。

1500円くらいで買えるワインだが、白桃やリンゴのコンポートのニュアンスがする生き生きとしたワインで、酸とのバランスが良く、果実味のあるオススメの1本である。

 

 

いまだに感染は起こり、そのたびに介護施設での面会等の基準は翻弄されている。それでも、ソーシャル・ディスタンスやニュー・ノーマルはいまや死語となった。だが、マスクだけはいまだに律儀に守られている。

6/3、アンソニー・ファウチ前米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長が、米下院新型コロナ特別小委員会の公聴会で証言をした。

そのこと自体は、日本でも報道された。だが、その映像を見ると、肝心の部分はTVでは切り取られていた。

ファウチ氏はメールの中で「ドラッグストアで買うような一般的マスクはウイルスを防ぐ効果はあまりない。マスクの着用はお勧めしない」と言っていたが、ガイドラインにより一般的なマスクが学校等で強制され、その基準についてかなり厳しく追及された。

ファウチ氏は、ソーシャル・ディスタンスやマスク着用は「科学に基づくものではなく、ただ自然に現れた」と答えた。

マージョリー・テイラー・グリーン共和党会員議員からは、「刑務所に入るべき」とまで吊るし上げられた。

それなのにマスクだけは、いまだに信じられ、高齢者が多い施設は、そのたびに右往左往するしかないのが現状だ。高接種率、マスク厳守に努めた日本だが、世界有数の高感染者を出しているというのが現実である。

この公聴会の画像は、下記サイトの開始40分40秒から56分の間で、見ることができる。日本の国会もこのレベルだとスリリングだ。

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