若年性認知症と診断され1年半経ったころ、
妻の社会参画のために、
2つのことを行うことになった。
就労継続支援B型施設へ通うことと、
認知症家族会への参加だった。
入院をしたことにより、
就労支援施設には通えなくなり、
障害福祉サービス受給者証も失効したが、
家族会にはいまだに所属している。
全国的な規模の組織とは異なり、
ひとつは診断を受けた病院の家族会で、
隔月での開催だったが、
1度参加しただけで新型コロナが蔓延し、
いまだに全面復活していない。
もうひとつはエリア密着の家族会で、
活動は月1回の定例だが、
散策や日帰りバスハイクなどの屋外活動や、
屋内での音楽鑑賞や体操などに妻と参加した。
こちらの家族会では妻のトイレの介助などは、
毎回サポーターの方のお世話になっていた。
認知症の家族をかつて抱えていた方や、
介護、行政関係の仕事をされていた方が、
当事者のサポーター役を務めていた。
だが同じ若年性認知症の家族を持つ方々と
話すことのほうが圧倒的に多く、
詳しいことは知らぬままになっていた。
名前が一致しない方すら最近までいた。
ところがつい先日、
そんなサポーターの方々の
“本当の顔”を知ることになった。
入会して4年目という新参の身で、
家族会の役員を今年度は請われてしまい、
その関係である会合に出席することになった。
前夜まで出席する団体も知らぬまま、
代表者任せの顔見世興行のつもりだったが、
会場に入ると面識があるサポーターの方が
かなりの人数いらっしゃった。
なんと市内の各認知症関連団体の
代表メンバーの方々が、
サポーター役を引き受けていたのだった。
そして家族会そのものが各団体の総意で、
結成されたことをいまごろ知ったのだった。
サポーターの皆さんは、
オオタニさん顔負けの二刀流だった……。
▲コージーコーナーで佐藤錦ショート
を見かけ、つい買ってしまいました…