先日、とあるオンラインセミナーを

ラジオのように聞いていたら、

スピーカーの認知症地域推進員の方が、

“認サポがしっくり来ない!”と言っていた。

 

認サポとは「認知症サポーター養成講座」

ことだが講座を受ければ、

誰もが“サポーター”になることができる。

 

キャラバンメイト連絡協議会の

認サポを行なっていながら、

「4大認知症を知ってどうするんだろう?」

「忘れる病気といわれ何が残るんだろう」

など違和感を抱いていたという。

 

keroぴょんも受講をしたことがあるが、

似たような印象を持ったのを思い出した。

内容がかなり医療寄りだが、

啓蒙レベルに留まっているため、

認知症の人の「困った」をサポートするには、

頼りない中身だと感じたことがある。

 

だが受講終了後、サポーターの証として

受領したカードの裏には、

次のようなことが記されていた。

 

〈認知症の人への対応の心得 3つの「ない」〉

1. 驚かせない

2. 急がせない

3. 自尊心を傷つけない

 

〈具体的な対応の7つのポイント〉

➊まずは見守る

❷余裕を持って対応する

❸声をかけるときは1人で

❹後ろから声をかけない

❺やさしい口調で

❻おだやかに、はっきりした話し方で

❼相手の言葉に耳を傾けて、

 ゆっくり対応する

 

認知症のタイプの説明に時間を割くより、

こちらの基本姿勢のほうが重要だろう。

 

©特定非営利活動法人 地域共生政策自治体連携機構

 

認サポの象徴的マスコットは、

「ロバ隊長」である。

陶磁器の柿右衛門由来の色なので、

厳密には柿色というべきなのだろうが、

オレンジ色がシンボルカラーになっている。

 

「急がず、しかし一歩一歩着実に、

キャラバンを進む…」という意味が、

ロバ隊長には込められており、

認サポを受講すると、

ストラップ用がプレゼントされる。

 

ストラップ用には親と子の2種類、

そのほかにはLとMのぬいぐるみがあり、

型紙をもとにつくられている。

 

このフェルト・マスコットは、

各地でボランティアによりつくられている。

100個作成したらシルバー、

500個作成したらメタリックオレンジ、

1000個つくったら

ゴールドのロバ隊長に交換できると、

励みになるかもしれないとふと思った……。

 

▲GWの前半、型紙なしでつくる方法を教えてもらいました。切るだけ

でも、慣れないとかなり時間がかかることを思い知らされました……