4/18の『スーパーJチャンネル』(ANN系)で、
「持ち家? 賃貸? どっちがお得?」という
テーマで8分ほどの企画ものが報じられた。
番組が行った東京・新橋駅前での
50人街頭調査の結果は、
持ち家派29人、賃貸派21名だった。
keroぴょんは賃貸住まいだが、
若年性認知症の妻が賃貸を好んだ結果、
60歳を過ぎてもそのまま住んでいるのだが、
誰もが気になるのは、
生涯を通しての費用負担ではないだろうか?
『スーパーJチャンネル』では、
費用面での“永遠の論争”に
決着をつけるため、番組独自の試算が為された。
小学生と保育園児を1人ずつ持つ4人家族で、
世帯年収1200万円の35歳同い年夫婦が、
8000万円の新築3LDKマンションを
35年ローン(金利0.6%仮定)で購入し、
月々21万円の返済をした場合で計算。
70歳でローンは完済することとする。
この場合、年間管理費・修繕積立金・
固定資産税・火災保険を60万円とすると、
年間の合計支払額は312万円になる。
一方、同条件の4人家族が、
同程度のマンションを賃貸した場合、
3LDKの家賃を21万円、
2年に1回の更新料(家賃1ヵ月分・雑費)と、
火災保険料を30万円とすると、
年間の合計家賃は252万円となる。
上記の条件で持ち家と賃貸を比較した場合、
経年の支払いはどうなるのだろうか?
70歳のローン完済時では、
持ち家が1億1232万円、賃貸が9582万円で、
持ち家のほうが1650万円多い。
これが80歳になると、
持ち家が1億1832万円、賃貸が1億2252万円。
賃貸が420万円上回り逆転する。
90歳になると、さらにこの差は広がる。
詳しくは下記サイトをご覧いただきたい。
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ここまで番組を見て、
机上のシミュレーションだと感じてしまった。
ここには「健康寿命」という視点が欠けている。
80歳で持ち家が賃貸を逆転するが、
2019年の我が国の健康寿命は、
男性が72.68歳、女性が75.38歳で、
80歳前に介護のお世話になる可能性がある。
そうなると70代で、
施設入所することになるかもしれない。
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その場合、要介護3以上ならば、
特養に入れる可能性があるが、
ユニット型だと1人月額15万円はかかる。
都市部だとこれでは収まらないのだが、
持ち家派、賃貸派に関係なくかかる。
年間180万円で、家賃並みの料金となる。
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https://www.minnanokaigo.com/guide/type/care-insurance-facility/tokuyou/variation/unit/
要介護2以下でサ高住に住み替える場合には、
入居一時金26.6万円、月額利用料16.1万円が、
「みんなの介護」による平均費用となる。
初年度年間219万8000円である。
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75歳でサ高住に入居する場合、
35歳のときに新築で購入したマンションは、
築40年になる。立地にもよるが、
労働人口が減っていくなかで、
果たしていくらで売れるだろうか?
賃貸だと住み替えしなければ、
定年を過ぎてもそのまま住めるかもしれないが、
65歳以上になると、
契約更新してもらえるかどうかわからない。
若年性認知症の妻の場合は、
賃貸から施設入所になりそうなので、
生涯通して眺めてみると、
“意外にお得”なのかもしれない……。
▲八重桜も散りはじめていました。ツツジとのコラボがキレイでした