先週発売の『週刊新潮』3/21号に、
“日本人には「果物」が足りない”と題した
特別読み物が掲載されている。
つくば生命科学研究所所長の
田中敬一博士(農学)の署名記事だが、
「太る」「血糖値が上がる」というのは誤解で、
日本人の摂取は目標値の半分以下だという。
果糖は肥満、高脂血症、心臓病の
もとになるというイメージは、
いまや科学では否定されているという。
この記事のなかで、
週3回「果物・野菜ジュース」コップ1杯で、
「アルツハイマー型認知症」の発症リスクが、
73%減少したという調査に触れられている。
ちなみにコップ1杯の量とは、
この場合には240㎖になるという。
詳しくは同誌を参照いただきたい。
⇩ ⇩ ⇩
keroぴょんの母は脳出血の影響で
血管性認知症になってしまったが、
アルツハイマー的傾向を示さないのは、
フルーツ豊富な食生活の結果かもしれない。
7年間、1日1.5ℓの水分補給は無視し、
最近では3度の食事はごく少量しか食べない。
そのかわり冷蔵庫へ1日何回も往復し、
カットしたフルーツを食べ尽くしてしまう。
1日の摂取量の6割以上は、
フルーツといっても言い過ぎではないだろう。
認知能力が急激に衰えないのは、
フルーツ中心食と自分のペースで、
暮らしている以外に理由が思い浮かばない。
母の主介護者の90代の父は50~70代のころ、
母とともにフルーツ酵母を愛飲していた。
やはり果物は、アルツハイマーの予防と
因果関係があるかもしれない。
米国国立医学図書館が運営する論文サイト、
パブメッドを調べてみると、
ワシントン州の日系アメリカ人1836人を
対象としたカメプロジェクトという研究で、
「果物と野菜ジュース」の実験が行われていた。
ベースラインは1992~94年で、
2001年まで追跡調査されたプロジェクトだ。
週3回ジュースを飲む被験者と、
週1回未満の被験者を比較すると、
顕著な差が見られたことから、
果物と野菜のジュースには、
アルツハイマーの発症を遅らせるうえで、
重要な役割があると考えられる。
⇩ ⇩ ⇩
果物には豊富なビタミン類、
ポリフェノールといった
抗酸化作用の高い成分や、
抗炎症成分が含まれているので、
これが何らかの働きをしているようである。
そういえばアルツハイマーを発症した妻と、
僕の食事との違いは、
外食の多さと朝食だった。
残業や業務上の付き合いが多かったので、
夜間は僕のほうが不健康だったが、
それは毎日というわけではない。
日々のことならば朝食だろう。
妻は朝食を原則摂らなかったが、
僕はフルーツを主体に食べていた。
それはいまも続いているのだが、
果樹農家の娘である妻は、
フルーツが足りなかったのだろうか……?