健康診断のときの問診用紙に、
アルコールの摂取量を尋ねる設問がある。
休肝日の指導を受けた方もいるかもしれない。
「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」
が去る2/19に厚労省から公表した。
「純アルコール量」で男性40g/日以上、
女性の場合は20g/日以上摂取すると、
生活習慣病のリスクを高めるという。
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https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001211974.pdf
1日20g以上摂取すると大腸がん、
少ない量でも高血圧のリスクが高まるという。
度数5%のビールだと中瓶1本(500㎖)が、
「20gの純アルコール量」だという。
keroぴょんの好きなワインだと、
度数12%のもので小グラス2杯が20gである。
その他については、下記サイトを参照願いたい。
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世界的には昨年あたりから、
アルコール飲料に対する規制圧力が高まっている。
12/5にはWHOが各国政府に対し、
アルコール飲料の酒税や、
「砂糖入り飲料」の税率をも引き上げるよう、
「課税マニュアル」を公表しており、
タバコに次ぐ標的になりそうな状況である。
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アルコール飲料が原因で、
全世界で毎年260万人が亡くなっており、
健康的な行動を促すために
税金を利用するよう呼びかけている。
ところで飲酒と認知症には、
何らかの相関性はあるのだろうか?
アルコール性認知症が存在するので、
無関係とはいえないはずである。
厚労省の「e-ヘルスネット」には、
『アルコールと認知症』というページがある。
そこには大量飲酒する人は、
「脳委縮が高い割合で見られる」と記述がある。
過去に5年間以上のアルコール乱用、
または大量飲酒経験のある高齢男性の場合、
経験のない男性と比較すると、
4.6倍も認知症発症の危険性があるという。
では、少量やそれなりの飲酒の場合は、
そのリスクはどうなのだろうか?
フィンランドでの調査、
ハワイの日系人男性での調査とも、
非飲酒と高頻度飲酒ではリスクが高まり、
少量か中等量の場合には、
「認知症予防」の可能性が示唆されるという、
驚くべき結果が出ている。
詳しくは「e-ヘルスネット」を参考してほしい。
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のちワイン!
2021 D.O.C.G.Chanti Classico Il Greto
[Poggio Bonelli]
(イタリア/トスカーナ)
イタリアワインですぐ思い浮かぶのが、キャンティ・クラシコかもしれない。サンジョヴェーゼとメルローでつくられた凝縮感の高いワインで、柔らかな口当たりとブラックチェリー、ブラックベリーなど黒いドライフルーツ系の香りが魅力的な1本。
ところで、この写真のグラスに注がれた量は、
およそ85㎖、このワインの度数が14.5%なので、純アルコール量を計算すると、
85×0.145×0.8(アルコール比重)=9.86g
2杯飲むと純アルコール量は19.72gなので、20gを下回るちょうど良い量となる。参考になりましたか?
※いつもお読みいただき有難うございます。
2/24(土)は通常更新とし、2/25(日) は
休載日とさせていただきます。