今週の週間天気予報を見ると、

神奈川県東部は金曜日まで愚図つきそうだ。

だが昨日は雨が上がり、

日中はGWのころのような暖かさで、

貴重な晴れ日となった。

 

こんな気持ちいい陽気の日には、

満開となった河津桜を見に行きたくなる。

 

若年性認知症の妻が、

河津桜を最後に見たのは2021年の2月

自宅近くの駅前に1本だけある若木だった。

 

2022年2月はオミクロンにかかったうえに、

アルツハイマーが急速に進行してしまい、

靴を履くことすら困難な日が出てきた。

ましてや5分の距離を歩くのがやっとで、

河津桜見物どころではなくなった。

不穏室内徘徊が目立つようになり、

看多機のデイサービス利用すら危うかった。

 

振り返ること4年前の2020年2月

妻がアルツハイマー型若年性認知症と

診断され、ちょうど1年経った時期だった。

欲張って県内の名所2カ所へと足を運んだ。

ふたりで見られなくなる日が来ると、

思ったからかもしれない……。

 

 

最初に行ったのは、三浦海岸だった。

マグロの肉まん(トロまん)や今川焼を、

買い食いしながら、

菜の花混じる線路沿いを散歩した。

 

その約2週間後の2/23には、

松田町の西平畑公園へと出掛けた。

松田山の山頂にある眺めのいい公園で、

最近では海外からのお客さんも多い。

 

この日は運よく、

雪を抱いた富士山を拝むことができた。

聖火のように桜餅入りソフトクリーム掲げた

妻の写真が残っているので、

この日もポカポカ陽気だったのだろう。

 

貴重な晴れ間を逃さぬよう、

昨日は西平畑公園を再訪した。

ふたりのときはいろいろ食べたくなるが、

ひとりだと人波を掻いくぐるように、

そそくさと頂上を目指してしまう。

 

菜の花が咲き、蝶やミツバチが飛び交う

つづら折りの階段の先には、

この日も雪化粧の富士山を見ることができた。

次の妻への絵はがきにしようかな……。

 

▲菜の花との共演が見事な西平畑公園は8合目まで…

 

▲オオシマザクラも咲きはじめました

 

▲道端のタンポポが眩しく見えました

 

▲斜面に咲くオオイヌフグリの青い花

 

▲可憐なコハコベの白く小っちゃな花

 

▲啓蟄前なのに、アリは仕事はじめ?

 

▲河津桜の酵母でつくられる地酒です

 

▲頂上の子ども館で公開中の吊るし雛

 

▲富士山と河津桜のコラボを撮れるスポットは海外からの人に大人気!