90代半ばの母は脳出血の後遺症で、
右半身麻痺、言語障害が残り、
同時に血管性認知症を発症した。
在宅介護7年目になるが欠歯が増え、
欠歯部分に部分入れ歯をつくったが、
本人は煩わしく感じたようで、
気づかない間に捨てられてしまった。
それでも普通のものを食べていたのだが、
昨年の晩秋くらいから、
それまで好んでいたカットしたリンゴを、
タッパ―ウエアから弾き出すようになった。
母は食事をあまり食べず、
1.5ℓ/日といわれている水分補給もしない。
その代わり、頻繁に冷蔵庫にかぶりつき、
カットしたフルーツを食べている。
困っているのは、
手づかみでフルーツを食べ、
ベトついた指であちこちを触りまくることと、
歯に挟まった果物の繊維を指で掻きだし、
ピッと弾いて所構わず捨ててしまうこと。
そして、食後の歯磨きをしようとしない。
さらにむせることが増えてきた。
歯がさらに悪くなりそうなので、
せめて口腔ケアだけは受けてほしいが、
ケアマネと相談して今月初めて、
訪問歯科をお願いすることにした。
両親が住む市では、
「在宅高齢者訪問歯科健診事業」があり、
対象は要介護3以上の75歳以上で、
歯科健診に行くことができない人で、
治療以外は無料で受診できる。
おそらく同様の制度が用意されている
自治体は少なくないはずなので、
在宅介護中で口腔ケアに困っている方は、
調べてみることをお勧めする。
母の話に戻るが、
毎週の訪問リハビリも拒否しようとするので、
すんなり口を開いてくれるかが心配。
歯医者さんを煩わせなければ良いのだが……。
のち煮魚!
フルーツは好むが、肝心の食事はほんのちょっとしか食べない母。魚は好きで、ホウタレイワシは自分で割き刺身にしていたが、いまはやわらかいマグロしか食べなくなった。煮魚も好きだったが、骨取りができないので、加工品になってしまう。
そんな母が好きな煮魚は、エボダイやイトヨリなのだが、骨抜きした加工品は見たことがない。魚自体、関東ではあまりなじみがないこともあるだろう。先週末、スーパーでエボダイが半額になっていた。内臓抜きなど、下処理がされていたので、買ってみることにした。
母がつくっていたようにはうまくはできないが、それなりの味にはなったかな。身だけを解して、持って行ってあげたいが、それだと何の魚かわからないので、母は食べないだろうな……。