今日は、やや長めになりますが、

最後までぜひ読んでいただきたい内容です。

 

 

ティンガティンガという

タンザニアのペンキアートに魅入られ、

28歳で化粧品会社を辞め、

ペンキ画家になるために、

ブンジュという小さな村に住むことになった

SHOGEN氏の体験談をまとめた書籍が、

ちょっとした話題になっている。

 

昨年10月に発売された、

『今日、誰にために生きる? アフリカの

小さな村が教えてくれた幸せがずっと続く

30の物語』(ひすこうたろう・SHOGEN著

/廣済堂出版刊)という作品である。

 

 

この小さな村でSHOGEN氏は、

日本人が忘れかけていた大切なことを

村人から学ぶことになった。

この村の人々は、

とても優しく温かい言葉

普段から使っているという。

 

なかでも3歳の女の子・ザイちゃんから、

教わることは多く、

いつしか先生のような存在になっていた。

 

あるときザイちゃんから、

「ショーゲンの言葉には、体温が乗っかって

いないから、私には伝わらない」と言われ、

動揺したという。この村の子どもたちは、

「人と話す時は、その人を抱きしめるように

して話すんだよ」と、

お母さんから教わっているという。

(会話部分は同書より引用)

 

SHOGEN氏はこの村で、

「幸せとは何か、どうしたら人は幸せに

生きられるのか」を教わったという。

 

この書籍には、

ほかにも珠玉の言葉や体験が載っているが、

本のことはいったん横に置くとしよう。

 

認知症の人のケア技法に、

「ユマニチュード」という

フランスで生まれたものがある。

本ブログでも以前取り上げたことがある。

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「人とは何か」「ケアする人とは何か」

問う哲学をベースした

150を超える実践的技法で成り立っている。

 

僕はアフリカの小さな村で、

3歳の女の子が放った言葉を読み、

ユマニチュードの哲学とリンクすると思った。

 

ところでユマニチュードという言葉は、

“人間らしくある”という状況を

表現するために生まれたのだが、

そのきっかけは「ネグリチュード」だった。

 

仏領マルティニーク島出身の詩人・政治家、

エメ・ゼセールが、

「アフリカ黒人の文化的、精神的特質」

指す言葉としてネグリチュードを用いたという。

 

奇しくもユマニチュードの語源の素は、

SHOGEN氏が学んだアフリカとリンクした。

 

 

小さなブンジュ村でSHOGEN氏は、

村長から何度も指摘されたことがあるという。

 

「一番最初に大切にしないといけないのは、

自分だよ。ショーゲンはいつも自分を置き去

にしているように見える。それでショーゲ

ンの魂は喜んでる? 自分の魂に失礼なこと

をしてはいけないよ」(同書より引用)

 

いつも余裕がないように、

村人や村長から見られていたのだが、

このショーゲンの部分は、

介護者に置き換えられるかもしれない。

またはいまの日本人とイコールかもしれない。

 

そんなブンジュ村の数々の教えは、

シャーマンだった村長の

祖父から伝わったものだという。

 

そして不思議なことに、

村長の祖父は夢の中に現れた

縄文の日本人から教えを学んだという。

 

SHOGEN氏を知りたい方は、

下記の動画をクリックしてください。

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