等級変更の申請により、
妻が精神障害者保健福祉手帳1級を
取得したので改めて、
利用できる制度をチェックした。
すると昨年10/1から、
首都圏・大阪圏の一部私鉄の路線で、
精神福祉手帳1級(カード型含む)所持者と、
同行する介護者1名の運賃が、
5割引になるサービスが開始されていた。
手帳の利用に際しては、
ICカードや回数券、定期券では入場できず、
改札で駅係員へ声を掛ける形になる。
これまで精神福祉手帳で、
割引される鉄道会社は地方や公営に多かった。
大手電鉄では大阪メトロ、西鉄くらいだったが、
昨年4月から近鉄が、
同10月からは京王、京急、東急、南海が、
割引サービスをはじめた。
身体障害、療育手帳所持者には、
既に適用されていた運賃の割引サービスだが、
何故か同じ障害者なのに、
精神障害者には適用されず疑問視されていた。
割引を開始した電鉄の中でも、
東急はSDGsトレインまで走らせていたので、
企業の姿勢と実態が、
ようやく一致してきたといえるだろう。
同様にSDGsトレインを走らせる阪神・阪急、
山手線に走らせていたJR東日本では、
いまだ精神障害者が制度上差別されており、
“平等”に対する早期の言行一致を望みたいが、
「認知症基本法」が今年から施行されたので、
おそらく時代の流れには抗えなくなるだろう。
またSDGsの11番目、
「住み続けられるまちづくりを」を強調する
東京メトロにも同様のことを望まれるだろう。
相互乗り入れ先で利用できないのは、
1級レベルの認知症の人には混乱の元となる。
これでは、住みやすいまちとはいえないだろう。