「アルツハイマー病による軽度認知障害及び

軽度の認知症の進行抑制」の効能・効果で

承認され、注目を浴びているのが、

新薬・レカネマブ(レケンビ®点滴静注)だが、

実際に治療が開始されるのは、

2024年1月中旬からの見込みだという。

 

2週間に1回、約1時間かけて点滴により、

静脈から注入するレカネマブは、

アミロイド・カスケード仮説に基づく治療薬。

アミロイドプラークを除去することにより、

軽度のアルツハイマー病による認知症の進行を

27%の効果で半年程度遅延させる。

 

薬価は350万円前後といわれているが、

高額療養費制度のお蔭で個人負担は、

年間で100万円程度が見込まれている。

 

 

11/6に発売された週刊現代11/11・18合併号に、

『「ボケ封じ」スピーカーの威力』という

タイトルの記事が掲載された。

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どんなスピーカーかといえば、

40Hz変調した「ガンマ波サウンド」を

テレビやラジオの音声を通して、

リアルタイムに聴けるタイプのもので、

「認知症予防」「認知機能改善」

可能性があるという。

 

塩野義製薬と、落合陽一氏がCEOを務める

ピクシーダストテクノロジーズの

共同研究で生まれた薬に頼らない製品である。

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傘下のシオノギヘルスケアからは、

「kikippa(キキッパ)」という商品名で、

本体は4万9500円で販売されている。

 

この技術の元となっているのは、

マサチューセッツ工科大学

リー・ファイ・ツァイ博士の研究である。

 

40Hz周期のパルス音を

マウスに聴かせたところ、

脳にガンマ波が発生し、

アルツハイマー病の原因物質といわれる

アミロイドβが減少した。

そこに注目したのが「kikippa」である。

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聴くだけの次は飲むだけだが、

期待できるのがコーヒーである。

コーヒーに関して、

ユニークな研究をした方の話は、

長くなったので明日に持ち越したい。

 

(後編につづく)

 

 

【誤解を招かないために!】

 

“認知症予防認知症にならない”

 

“認知症予防=認知症発症年齢を遅らせる”

あるいは発症した場合には、

“認知症予防=症状の進行を遅らせる”

という意味となります。